再生なるか?:真柄建設!
《二代目社長アドバイザー:企業再生》
★【再生なるか?:真柄建設!】
●3日前の7月5日土曜日に、民事再生申請をおこなった、地元石川県のゼネコン(総合建設業)として唯一の1部上場企業・真柄建設。
報道の見聞でしかなかった大手企業の破綻が、身近な現実として、肌で感ずる緊急事態となった。
週明けの、昨日7月7日月曜日からは現場もストップしている様子であり、建設関係者との知人も多い僕の携帯電話は、この両日鳴りっぱなしであった。
担当者からの電話もあれば、企業の「社長」からの電話もある。
巷で「優良企業」「がんばっている企業」と見られている企業に限って、社長本人から連絡が入る。
今日の午前中も、尊敬する先輩社長のひとりと偶然遭遇した。
これは偶然なのか?
いや、優良企業・成長企業こそ、こういった修羅場は、社長自らが動いている。
「作業」として情報を集めているのではなく、社長自身が感じたことを基に動こうとしている証である。
社長の<カン>!
こんなときこそ、社長の動きが企業の生死を左右するのだ!
こんなときのためにこそ、社長は、日頃「無駄だ」とか「遊んでいる」とか陰口をたたかれながらも、人脈をつくり、カンを養うための経験を積んでいるのである。・・・ただ単に遊んでいるボンクラは論外である。その差が、ここぞというときに表面化するのだ。
こんな非常事態にも自ら動かない社長は、やくたたずとしか言いようが無い!
●報道から推測する限り、今後のシナリオは「白紙」からのスタートであると憶測する。
週明けの決済金額が70億円であったともいわれているが、ここに「詭弁」が潜んでいる。
決済金額が70億円ではあったのかもしれないが、70億円不足した訳ではない。
販売先の破綻による見込入金不足があったとはいえ、察するに数億円規模であろう。
従って、数十億円はキャッシュとして残っているはずである。
これまで、ことあるごとに北國銀行(石川県の地銀最大手)と北陸銀行(富山県本社の北陸の地銀最大手)は50-50の関係であった。
ところが、本来予定されていた両行による増資も北國銀行が多く出資する計画(DES)であったし、つい先日の6月下旬の株主総会には北國銀行出身の新社長を決議したばかりであった(厳密には、株主総会で取締役決議。取締役会で、代表取締役及び社長の決議)。
つまり、「今回の決断」及び「今後のシナリオ」は、北國銀行主導の構想であることが推測される。
●石川県で唯一1部上場のゼネコンの破綻。
「施工中」の物件はいつ再開するのか?
業界はどうなるのだろうか?
協力会社の連鎖倒産は避けられないであろう?
そして何より、真柄建設の再生はあるのか?
企業再生は事業再生である!
「事業」を再生しない限り、企業は再生しない。
旧・日本興行銀行のお家芸であった「天下り」。
中堅銀行は今でもやっている。
そして、ことごとく、再生の失敗という結果が出ている。
かつての右肩上がりの時代下の企業破綻は、資金ショートを補えば、時代が後押ししてくれた。
しかし、現代は違う。
そのことに早くから気付いていたのが、「サービサー」や「再生機構」等の果実をもたらさないと収益にならない組織。
それと、早くからそういった失敗を経験し、学歴を含めたプライドには既に慣れていて、真のプライドとは威張ることではなく、事業の遂行(=対象企業の再生)であることを自覚しているメガ・バンク。
そういった実利を求める組織は、「支援」と「経営」を分離している。
上場企業の本来の所有者である「株主」の存在を考えれば尚更である。
株主(出資者=所有者)ではないのだ。
経営者でもない。
会社存亡を左右する最大の利益代弁者ではあるが、あくまで「債権者」である。
しかも、利息という受益を期待する商売上の債権者である。
●中堅金融機関からは、頭取未経験者に白羽の矢が立つことが通例である。
日本最大の金融機関「ゆうちょ」グループのトップに、頭取経験者が就いたのとは違う。
先のサービサーや再生機構も、経営には「プロの経営者」をその目的達成請負人として招聘する。
畑違いの業界からではあるが、プロの経営者を招聘した「ダイエー」の新経営陣が記憶に新しい。
社長経験者と未経験者とは、天と地ほどの差がある!
このことは、1千人企業のナンバー・ツーであっても、100人企業のナンバー・ワンにはかなわない。
まず、社長未経験者が窮地の舵取りをすると、当事者意識が薄い!
そして、初めての経験となるナンバー・ワンになることによって、ほとんどの方は慢心してしまう。・・・分りやすくいえば、「社長の座」に放漫になる。
それから更に、社長業の勉強・経験。
これらに、ざっと5年間はかかる。・・・金融機関出身の上面でしか頭を下げたことのない方は、自分で連帯保証でもしない限り永遠に目覚めることはない。
よほど人のできた人であっても、3年間はかかる。
緊急事態の企業が、1年、いや3カ月でも威張った新社長の経営にさらされると、取引先・社員・株主・・・・・みな離れていく。
何年、年十年、百年で培ってきた信用が一瞬にして消滅してしまう。
ましてや、建設業は、元方と協力会社が一体となってつくりあげてきた歴史が企業の信用となってきた業界である。
どこでも同じ品物が購入可能な、小売業や卸売業とは決定的に違うのである。
これから先、どのような再生計画が発表されるのか?
トップには、誰が就くのか?
真に再生すべく、プロの経営者を招聘するのか?それとも、金融機関の温床となるのか?
地元で一番の金融機関の懐の深さ(=真のプライド)に注目である!
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●企業の破綻・倒産
ましてや、今回は「再生」を掲げている。
こんなこきこそ周囲は見ている・・・「応援」に値する企業かと。
そのときに最重要視されるのが「経営者の姿勢」である。
<再生者(新経営陣)は、どこを見ているのか>
「お客様」か?
「社員」か?
「協力会社」か?
「株主」や「債権者」か?
それとも・・・・・「自分たちの都合」か?
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