経営初心者・なんでも相談室:20080906
《二代目社長アドバイザー:経営初心者・なんでも相談室》
★【経営初心者・なんでも相談室:20080906】
●今日は、<経営初心者・なんでも相談室>を開催しました。
今日参加された方の中に、30代の経営者の方がいました。
事業も順調のようです。
順調だからこそ、「資金」を必要とします。
そのような時期になると不安なのが、毎月の資金繰り。
事業が順調&多少の内部留保があるとはいえ、ある月の売上が激減したときの資金手当てが心細くなる時期だからです。
真っ先に思いつくのが、金融機関からの直接金融(=借入)ですが、銀行借入には「利息」が発生し、借入時に「担保」や「保証人」を求められるケースがほとんどです。
そんな理由から、その方は設備投資以外の借入は極力したくない意向であり、今回相談されたのが、
「手形を発行しようと思うのですが、どう思います?」
でした。
●「手形」の発行に関しては、<3つの心得>が必要です。
1.管理をしっかりとすること
◇手形である以上、何れ(支払期日)は必ず決済しなければなりません。
その間、決済資金を別に管理するくらいの心構えでなければ、ついつい手許資金に余裕があると勘違いしてしまいます。
そうなると、しっかりとした経営者でなければ、あぶく銭の如く車を買ったり、飲食に使ったりなどの浪費をしがちです。
そして気が付けば決済日。
せっかく順調に行っていたはずの事業が、手形決済に追われる日々に早や代わりしてしまいます。
そうなれば、期日を延ばしたり、手形を乱発したりし出す悪循環に向かってしまいます。
手形は、経営者の心構えひとつで「魔物」に変貌することを肝に命じてください。
2.手形は日本独特の商習慣→近未来で無くなる
◇手形は、日本独特の商習慣です。
国際的には、現金決済が当たり前で、かつ商取引となると先払いが主流です。
ますますグローバル化するビジネスにおいて、日本独特の商習慣の手形は消滅すると考えられます。
実際、僕が二代目社長のときにも、仕入先のほとんどが上場企業でしたが、まだまだ手形入金が主流の販売先である業界特有から、我々商社も手形で仕入の支払いをしていました。
ところが、仕入先の廃業・合併等で仕入先数が激減し出すと、支払いも現金が主流となっていきました。
従来通りの手形支払いを行っていた仕入先からも、担保や保証金を前提とする流れになり、手形決済は資金需要のためというよりも、決済業務に支障をきたさないためという意味合いでしかなくなりました。
近い将来、日本の商取引から手形は実質上消えるということを念頭におかなければなりません。
3.何のため(目的)の手形発行(資金需要)なのかをしっかりと認識する!
◇ちょうど、個人の域を超えた規模に事業が拡大されている時期です。
更に、順調に「売上」が伸びてもいるようです。
この時期にこそ、「資金需要の意味合い」をしっかりと考えておくべきです。
言い換えれば、売上が伸びていくのに、「利益」が減ってしまいがちな時期であるからです。
企業の最終目的に、「企業規模」がある経営者もいますし、それは経営判断です。
しかし、その目的の過程において最も重要視されるべきは「利益」です。
僕は、会社経営において必要な感覚のひとつに「投資」(←一般的な金融投資よりも事業投資)があると思いますので、無借金経営は必ずしも理想だとは思いません。
資金を得ることによって、目的を短時間に達成することが可能であれば、経営者としてはその選択をすべきだと考えるからです。
今一度、現在の経営目的を自問自答し、成り行きによって資金を必要としているのか、経営目的達成のための過程なのかを明確にすべき時期でもあると思います。
がんばってください。
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