《あしたのための読書:思考法編》
★『40歳からの仕事術』 山本真司氏著
●僕は現在「44歳」。
企業組織に属する方ならば、次代のリーダーとして期待される年代である。
”60歳定年”時代の団塊世代の大量定年退職が進行する一方、年金の65歳支給に合わせて”65歳定年・再雇用”を政府は推奨している。
その過渡期において、現実は「まだまだ実践能力のある60歳以上」は再雇用され、60歳定年制度をいいことに、能力の衰退した60歳は「退職」で送られる。
団塊世代が大量退職する中、これまでの”常識”ならば次世代は現在の50代ということになる。
ところが、今日に至るまでの早期退職制度等やバブル以前の雇用があまりなかった現在の50代は、特に大手企業においては手薄である。
そんな中、50代を一足飛びにし、バブル直前の40代をいきなり管理職にし、30代のバブル期社員のリーダーとして、企業組織を再構築している企業が目立つ。
ただしそれは、現在の40代が、今から先の20年間を安穏と送ることを意味せず、むしろこれからの企業は、どんどん”思考の若返り”に向かっていると思われる。
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●百年に一度といわれるこの世界経済危機において、ちまたでは大量失業者が発生している。
失業率だけでも、オイルショック期並みまで拡大し、上場企業の対応策も早期の雇用調整が目立つ。
バブル崩壊後、”能力主義”や”実力主義”が叫ばれ、販売力を主軸とした”個人主義”に向かったが、それもこれも商品に需要があってのこと。
この需要難(販売低下)の経済下においては、企業が即効性ある対応策として「雇用調整」を実施し、企業をいったん”スリム化”しようと動いている。
それはすなわち、今一度企業の”組織力”をもってこの窮地を打開しようと身構える準備でもある。
●バブル崩壊後の実力主義に向かった時代は、”学歴”や”資格”等が用無しになるかのように叫ばれた。
ところがその実、MBAや各種資格等への需要は急上昇した。
このことは、社会人全体がそういう方向に向かったのではなく、むしろ一部の勉強熱心な方が「次の時代」に向けて準備しだしたのだと思う。
そしてこれらの動向は、現在の「収入の二極化」とは無縁ではないと確信する。
●ところが、自己研鑽を重んじるのは、まだまだ”人生の未来”が定まっていない20代や30代が大半である。
40代になると、仕事も家庭も忙しくなる一方、生活苦にはならない程度の収入を得ていることが多い。
そうなると、”硬直”が始まる!
「いまさら・・・・・」
となるか
「いまだからこそ・・・・・」
となるか
その境目が40代である。
●40歳までのいち”プレーヤー”の年代は、全てにおいて「自己完結」でよかった。
ところが、組織のリーダーとしての40代以降は、自分のスキルをどうやって「他人に伝えるか」が重要となり、更に「プレーヤーをどうまとめるかが課題」となってくる。
まさしくマネジメントであり、だからこそ”マネジャー”なのである。
●このスピード時代。
従来の成功体験を模倣していたのでは窮地を打開できない。
40代の企業人に求められるのは、”リーダーシップ”と”変革力”である!
人生の岐路である40代。
この年代で脳が硬直した人は、自身の人生においても、企業人としても”変革拒否思考”になってしまう。
そのことはすなわち、企業そのものが硬直することを意味する。
肉体的に企業を支える20代・30代。
マネジメントとして企業を支える40代以降。
企業のプレーヤーを活かすも殺すも、マネジャーの手腕いかんである。
だからこそ、40歳からは勉強・思考法を”意識して”変革する必要がある。
本書は、その入口にたったときに読んでおきたい一冊である。
●おすすめ度→★★★★☆
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●40代である僕にとって、肉体や脳力が急激に老化している実感がある。
がむしゃらにやってみる20代。
ちょっと社会が分ってきて、”努力”が必要であると実感しだす30代。
そのまま「何もしない」か、「自己研鑽」を始めるかによって、その後の人生の岐路に立つ40代。
自分自身にとっても、企業人としても、40代は自らが研鑽しなければ向上しない年代である。
この40代をどう過ごすかが、アナタの人生を決する。
そんなときに、40代は「どんな成果を期待されているのか?」、そしてそのためには「どんな仕事術を行えばよいのか」が記されている書である。
アナタが40代ならばもちろんのこと、違う年代であっても、これからの企業人として、過去のような”無思考”のままでは置き去りになることを心された方がよいであろう。
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