2-A:あしたのための読書:志編

『あと5センチ、夢に近づく方法』

《あしたのための読書:志編》

★『あと5センチ、夢に近づく方法』 渡邊美樹氏著

●居酒屋チェーン<和民(ワタミ)>の総帥・渡邊美樹氏の著。

 

夢は夢のままで終わらせてはいけない

夢は実現させるためにある!

 

渡邊氏の信念である。

 

 

「地球人類の人間性向上のためのよりよい環境をつくり、よりよいきっかけを提供すること」

「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」

 

ワタミが掲げる<ミッション(使命・企業理念)>である。

 

Photo_4 ←久ぶりに三人そろい踏み!

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●居酒屋チェーン<和民>を中心に、わずか1代、わずか創業16年で東証一部に上場(2000年)させた渡邊氏。

最近では、ミンションに合致するとの判断から「介護」や「教育」にも事業展開をしている。

また、著書『夢に日付を!』に記される如く、人生指南を行っているトップ・リーダーでもある。

渡邊氏の<夢>に対する実践には凄まじいものがある。

目標とする到達点を時間軸に置き換え、その達成のために「今日の行動」を決めている。

憧れではなく、夢達成のための現実的挑戦である。

 

●本書は、2000年に発刊された『「前略・・・。」青年社長・渡邊美樹が贈る30通の返信』がベースになっている。

当時は、創業期に「夢=現実の目標」と設定したひとつである東証一部上場を果たした時期であった。

その当時に、多くの方から寄せられた手紙等の相談に、渡邊氏が答える形式になっている。

それから6年後(本書の発刊は2006年)。

現在も挑戦し続ける渡邊氏が、2000年当時を振り返り、更に6年の歳月を経たうえでの考えを記している(本書において、2000年版のリメイクと共に、新たな章を加筆している)。

現実主義者の渡邊氏の書らしく、人生・経営者としての取り組み姿勢や心構えはもちろんのこと、一歩踏み込んだ「具体論」によって回答しているところが、他の経営者の書よりも実践向きである。

例えばチェーン展開。「創業期」、自身の目が届かなくなる「5店舗目」、資金繰りやマネジメントが必要となってくる「10店舗目」、経営指揮系統が階層化する「30店舗目」・・・・・。

ステージによって、取り組み方や注意することが記されている。

まさに実践から得られた<知恵>が満載の書である。

経営者としても、人生指南者としても偉大な方は多い。

ただし、ほとんどが、成功時点の視点から論じているので、創業早々期のがむしゃらな時期にはまだ早い指南も多い。

起業を志す方はもちろんのこと、現役経営者や人生を充実させたいと願う方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊である。

 

●おすすめ度→★★★★☆

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●本書の中で、渡邊氏が愛読し、社内研修にも使用している書が何冊か紹介されている。

マイケル・E・ポーター氏の『競争の戦略』を真っ先に紹介し戦略の重要性をあげ、『ビジョナリーカンパニー』によってビジョン経営を学ぶことをすすめている。

現役経営者、起業しようと志す方は、やはり「原書」と呼ばれる書によって、体系だった勉強が不可欠であるということであろう。

●内容的には★5つの書である。

実際、僕は先週末に本書を購入したが、既に3回読み返している。

しかし、渡邊美樹氏が、かつての松下幸之助氏や本田宗一郎氏、あるいは稲盛和夫氏の域に達するかは疑問だ。

僕の考え方とは、相容れない部分がある。

本書に記されているが、ワタミは働き甲斐を求めて集まってくる人が多いので、同業他社よりも賃金を低く抑えているという。上場時に社員に持株を多く持たせすぎたと後悔しているくだりもあった。また、創業期からがんばった経営者が上場企業としての実力には至らずに、上場時に降格させたことも記されていた。

僕にはできない。・・・人情としてもあるが、「考え方」としてできない。

「地球人類の・・・」とミッションを掲げるからには、まずは一番身近な存在「家族」「社員」が幸せになる企業をつくるべきである!

自分が高給ならば、社員も高給にすべきだ。

社員や、創業期を共にしてきた仲間を、企業が大きくなったからといってむげにしてはいけない。創業期がなければ、「今」もない。・・・「切る」のではなく、ちゃんとした「花道」を用意すべきである。

それを決める「自分」はどうなのだろうか?

「王様」の臭いがする。

だから、★4つ。

だから、全部をまねてはいけない。

だから、渡邊氏が次の人にバトンタッチするときの企業としてのワタミをウォッチしていきたいと思う。

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『星の王子さま』

《あしたのための読書:志編》

★『星の王子さま』 サン=テグジュペリ氏著

●一昨日は、多くの若い方が参加していた勉強会に出席させていただいた。若いエネルギーは、すばらしい。既に自分の将来像・目標を定めている方。自分探し・やりがいを求めている方。どちらにも優劣はない。若いうちは、いっぱい学んで、いっぱいチャレンジすることが大切だ。前に!前に!!である。

また、昨日はセミナーを開催させていただいた。一昨日よりは年配の方たちであったが、人生の年輪を重ねている分だけ、目標が定まっている。ただし、ぼんやりと。

年齢層は違えど、両日に共通していたのは、

自分探し

若いうちは、前に進む。年輪を重ねると、ときには立ち止まったり、ときには退いて、また前に進む。

エネルギー

多くのチャレンジを積み、挫折も乗り越えれば、同じことでも違って感じるときがくる。

そのときそこ、再び前にすすむときである。

そんなあなたにおすすめなのが、この一冊。

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●本書は、「子供に贈る本」の定番として、全世界で読まれている名著のひとつです。

従って、ご家庭に所蔵されている方はもちろんのこと、まだ読まれていない方でも書籍名をご覧になられた方は数多いと思います。

我が家にこの書が来たのも、僕からふたりの娘に読んでもらいたくて、数年前に購入したことでした。

よくよく考えてみると、僕自身も小さいときに読んだような気がしているだけで、あらすじ程度しか知りませんでした。

そこで、そのときに僕も一緒に読んでみましたが、小さいときに感じたことと、大人になって読み直したときの感じが違っていました。

それだけ、年輪(人生経験)を重ねると、同じ書籍を読んでも違った感じ方を抱くということですね。

そのときに思ったのが、本書は子供に贈る本の定番ではありますが、むしろ大人になってから、しかも、人生の岐路に立つたびごとに読み返すに最良の書であるということです。

 

●成功したらどうするの?

お金があったらどうしたいの?

そのときに得たいものはなんですか?

そのことをメージしないまま前に進んでも、一生満足はできない。さまよい続けるだけである。

また、そのときに得たいものは、実は、既に身の回りにあったりする

時間であったり、家族であったり、友人であったりと・・・。

そんなことを考えさせてくれる一冊であり、前に進むときにも、失ってはいけないものが何なのかを考えさせてくれる一冊である。

今のあなたの周りに、実は大切なものが既にあるはずである!

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●同様の本や話を聞いても、シックリとこない方。

大正解!

人生は、感じていないことを自己暗示をかけて感じるようにしてもうまくいかないのである。

人生は、幸せの感じ方で決まる。

そのためには、本書に記されているような、今あるものを大切にするということと、今あるものが大切だと感じるための行動が不可欠である。

それは、達成感・充実感

その後に、同じものと接すると、真の感謝が生まれる。

ただし、最初に大切なものを自覚しないまま進むと、途中で失ってしまう。

成功しても、お金持ちになっても幸せが満たされない方は、スタート時点で大切なものを見据えないでスタートしてしまったからである。

本書は、著者違いや、出版社違いなど、とても多くの類似書が発刊されいます。また訳者も多数おり、サイズ違い、挿絵、原語掲載などなど、とにかく大量の類似書が存在します。

内容には大差はありませんので、書店で眺めたりして、あなた好みの一冊を選べば良いと思います。

ちなみに、上記の掲載品は、僕の所蔵品です。

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『巨人の星』

《あしたのための読書:志編》

★『巨人の星』 梶原一騎氏・川崎のぼる氏共著

●昨日は、金森栄治・石川ミリオンスターズ監督の講演を拝聴した。

その余韻で、昨夜は、久しぶりに自宅にあった『巨人の星』を読んでみた。

 

「飛馬よ。光輝く巨人の星となれ!」

 

父ちゃん・星一徹が成し得なかった夢を、息子・星飛馬が目指す「親子鷹」の物語である。

父ちゃんの一徹は、息子飛馬のために働き、猛特訓の日々を送る。時にはやさしく、時にはライオンが我が子をガケから突き落とすが如く接する一徹。それを、黙って見守る、姉ちゃん・明子。

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相棒の伴宙太。永遠のライバル・花形満。さらには、左門豊作、オズマなどの個性あふれる登場人物が、この物語を感銘深いものにしていく。

 

●巨人軍の原辰徳監督しかり、イチロー選手しかり、金森監督しかり、プロ野球選手の多くがお父さんとの二人三脚によって頂点をめざしてきた。

そして、二代目社長のあなたも「お父さんとの物語」であったと思う。

僕も、今は亡き父に、多くを教えていただいた。

そんな、それぞれの思いがオーバーラップしてくるのが、昭和を代表するこの不朽の名作である。

 

●「『巨人の星』の読み方」を伝授しよう!

清貧の中でも、父ちゃんと共に巨人の星を目指す飛馬。

ブルジュアの花形満、そして王貞治氏との出会い。

とうちゃんの眼鏡にかなった伴宙太の在学する青雲高校への入学。

弱小の青雲高校が遂に「甲子園」出場となる。

いよいよ、晴れの甲子園へ向けた門出の日。ところが、この日を互いに夢て、いつも影から見守っていた父ちゃん・一徹の姿が見えない。

・・・・・・・・・・電車は発車・・・・・・・・・・いた!

プラットホームの端に立つ一徹の姿。

一徹のVサイン!

父と子にしか分からぬ、無言の激励。

ここまでを、一気に読む。・・・涙、涙なくして読むことができない思いが込み上げてくる。

これが、僕のおすすめ「巨人の星の読み方」です。

 

 

●二代目社長のあなたは、父ちゃんから「仕事」を継いではいけない。

どんな仕事も、必ず衰退するときがくる。

父ちゃんから受け継ぐのは、その<志>である!

 

●おすすめ度→★★★★★+涙+勇気

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『三国志(コミック版)』

《あしたのための読書:志編》

★『三国志(コミック版)』 横山光輝氏著

●最近、昼の合間や、夜寝る前に、ちょこちょこっと読んでいるのが、横山光輝氏作のコミック版の『三国志』。

発刊当初のコミック版なら「全60巻」。僕が現在読み進めている文庫版コミックでも「全30巻」という一大巨編である。

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●本書の原作となったのが、吉川英治氏の『三国志』

その吉川・三国志に感銘を受けた横山氏が、長い年月を掛けて本書を完成させた。

吉川・三国志が、現在の文庫版では「全8巻」であるので、横山・三国志がいかに壮大かがお分かりいただけると思う。

三国志の英傑、<魏>の曹操<呉>の孫堅・孫策・孫権、そして<蜀>の劉備を中心として、約1,800年前の中国・後漢時代から、その後の動乱・平定までが描かれている。

1991年に「第20回日本漫画家協会賞優秀賞」を受賞した本作は、オリジナルの吉川・三国志にも引けを取らないくらいの出来栄えであると思う。

中国の「歴史」を学び、そして、時代の群雄から「英知」を学ぶ。

オリジナルの複写として以上に、各武将が活き活きと描かれた良作である。

●時代小説、ましてやコミックとなると、史実が端折られていたり、特定の人物にのみクローズアップされる書ばかりであるが、本書は、史実を学ぶうえにも、お気に入りの登場人物を探すうえにも傑出した書であると思う。

小説から入るもよし。

コミックから入るもよし。

中国の壮大な歴史・人物から、あなたが目指す<リーダー像>を探してみてはいかがですか?

●おすすめ度→★★★★★

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●本書は、「情報」を詰め込む書ではない。

ゆっくりと、ゆっくりと、時間を掛けて少しずつ読み進め、同時に少しずつ「自分の志を醸成していく」書です。

小さいときに、読み終えたマンガの次巻発行が待ち遠しかったように、一気に読まずに、「間隔」をもって読む書です。・・・その「間隔」において、いろいろと考えてみましょう。きっと、自分自身の何かが見えてきますよ。

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『ビジョナリーカンパニー2:飛躍の法則』

《あしたのための読書:志編》

★『ビジョナリーカンパニー2:飛躍の法則』 ジェームズ・C・コリンズ氏著

●本ブログで紹介済みの『ビジョナリーカンパニー』の続編となるのが、本書である。

前作では、全米の「偉大な企業」をピックアップし、その企業に共通する事項を探っていった。すると、共通項は<ビジョン>を持った経営をしているということであった。

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続編となる本書では、少し視線をずらして、ジレット社、フィリップ・モリス社等の今では皆が知っているが、中堅企業から大企業へと「飛躍した企業」を選別し、その共通項を探っている。

●その共通項として導き出された結果は、意外というよりも非常に興味深いものであった。

飛躍する企業には、カリスマ経営者の存在が不可欠なのだろうと読み進めるとそうではない。みな、普通の地味な方たちばかりのようである。もちろん、「強烈」ではないというだけであって、内面に秘める能力が長けていたとは想像するが・・・。

そのような経営者のことを、筆者は「第五水準の経営者」と呼び、「有能な管理者(第三水準)」、「有能な経営者(第四水準)」の上位に位置付けている。

そして、併せて興味深い結果であったのが、最初に強烈な経営目標を掲げていたのではなく、まずは優秀な<人物>を求めていったことであった。立派な経営目標を掲げるようになったのは、人が揃い、企業が大きくなってからのことであったようである。

また、一様に「劇的飛躍を遂げた実感がない」という印象を抱いていた。

●つまり、近年の日本不況下に登場した「カリスマ型経営者」は、一見派手であり、その手腕・業績も、短期に・劇的に変化させてきた。

しかし、それは、従来の企業の体力を刈り取る手法であり、あくまで企業危機の急場を乗り切る策であるので、「企業が成長する策」ではないことを意味する。

従って、巷で同様な手法の表面だけとらえて「失敗」する経営者は、みなそのことを常套手段と勘違いして継続してしまうからである。

企業が成長するためには、<人>を中心とした「種をまく」作業が必要であり、そのことは時間を要し、地味な作業となる。だからこそ、本書に登場する経営者は、一見「地味」であり、自社が「飛躍」した実感が無いのである。

企業の飛躍には、ウルトラCはない。

二代目社長のあなたは、今一度足下を見直し、企業の将来のために「種まき」を忘れてはならない!

刈り取ってばかりの経営は、いずれ破綻することが明らかである。

●おすすめ度→★★★★☆

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『三国志』

《あしたのための読書:志編》

★『三国志』 吉川英治氏著

劉備玄徳関羽、そして張飛の三人が、荒廃する母国・中国を救わんとして同士となった<桃園の誓い>

物語は、この三人の若者の<志>から始まる。

劉備には、「力」も「お金」もない。ましてや「組織」もない。その劉備は、清貧な暮らしぶりをする商人の家に生まれながらも、中国皇室の末裔としての心構えを母親から仕込まれる。そんな劉備にあるのは、<志><仲間>である。

●舞台は、日本で卑弥呼が邪馬台国を統治する西暦200年前後の中国・後漢時代。今から1,800年ほど前の物語である。

この物語には、上記の三人以外にも、三国志の他の二国の覇者である曹操、あるいは、孫堅孫策孫権が登場する。

また、関羽、張飛の他にも、諸葛亮孔明周瑜など大参謀の戦略家。あるいは、呂布などの豪漢のキャラクターも見所のひとつである。

そんなキラ星の如く登場する多くの武勇の個性を筆者は際立たせている。幾多の三国志がある中でも、吉川・三国志がダントツに読まれている所以である。

みなさんも、三国志の登場人物に自分をオーバーラップさせて読んだことも多いと思います。

●僕があこがれるのは、曹操

劉備は、どちらかと言うと嫌いである。

曹操は、常に「真直ぐ」を進む戦略を好む。従って、失敗や敗戦も多い。それでも真直ぐ進むのが曹操である。そして、戦のときには、必ず陣頭指揮を執る。そのため、命かながらに敗走することもある。

一方の劉備は、関羽、張飛の力によるところが大きい。肝心なときに、空白の史実が多く残る。歴史小説と言えば、この吉川英治氏か司馬遼太郎氏。司馬氏の代表作である『竜馬がゆく』も何度も読んでいるが、坂本竜馬も同じような理由からあまり好きではない。劉備も竜馬もムラがあるというか、集中力が欠ける場面があると感じているからだ。しかも、いささか胡散臭い。

僕の目指すリーダー像は、前に行くときも、退くときも「先頭」を行くリーダーである。特に、退くときこそ、みなを守るのがリーダーであると考える。そして、再びチャレンジするバイタリティである。

●北陸は、いよいよ冬本番である。

この冬の時期に、志をためて、春に爆発させる!

そんな冬の時期に力を蓄えるには、読み応えがある書である。

登場人物の人物像から、自分の人物像を模索するもよし。参謀による戦略を学ぶもよし。暴君と呼ばれる悪漢は、なぜそのようになったのか、反面教師として学ぶもよし。・・・いろいろな視点で読むと更に奥が深い作品です。

●おすすめ度→★★★★★

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『ONE PIECE(ワンピース)』

《あしたのための読書:志編》

★『ONE PIECE(ワンピース)』 尾田栄一郎氏著

●少年漫画誌・JUMP(ジャンプ)で連載中の超ベストセラーである。コミック版としては、1997年に発刊され、現在の最新巻は第47巻であるが、雑誌のJUMP以外に、このコミック版だけでも累計1億2000万部の売上を継続中である。単純計算で、国民1人に1冊の数字である。特に、ご家庭に男の子がいるお宅には、必ずと言っていいほど、この『ONE PIECE(ワンピース)』があるのではないかと思える。

●僕が二代目社長として会社を破綻させてしまったときに、多くの書を読んだ。

「破綻」という重圧に押しつぶされないために、そして、自分の経営に、何よりも自分自身の落ち度を発見し、次に進むために多くの書と向き合った。そして、考え、自問自答し、「破綻と向き合った」。破綻は現実であり、しかも、自分以外の多くの人に迷惑を掛ける。そのときに、逃げたり、自己暗示をかけて忘れようとする経営者がほとんどであるが、そうすると、その人自身の次はない!

破綻の検証と、自身が不足する人間力自ら壁を破ることによって、次の人生が始まるのである。いや、破綻までの自分をも忘れることなく包括してこそ、二倍にも、三倍にも人間力が培われるのである。

そのときの多くの書によって、会社経営のテクニカルを学び、社長としてのチャレンジ精神や人間力を学んだ。学術書もあれば、経営者の本もあった。経営にとらわれずに多分野の書を読んだ。そして、マンガ(漫画)も読んだ。

娯楽としてマンガを読むこともあるが、上記のような気構えでマンガに触れるとき、時として経営書以上に感銘を受ける書に出会う。

真っ先に読んだのは、僕の青春のバイブル『俺の空』。そして、それまで一度も目にしたことがなかった本書を偶然読んでみた。

●主人公の<ルフィ>は、麦わら帽子をトレードマークにする海賊である。海賊といっても、自身のポリシーによって、民衆を脅かすことはしない。ルフィの航海の目的は、秘宝「ONE PIECE(ワンピース)」を手に入れることである。

ルフィーには、ワンピースを手に入れるという目的であり<夢>はあるが、航海術に必要な技術は持ち合わせていない。ところが、その<夢>に対して、操縦士やら、海図士、コック等々、航海に必要な人々が集まってくる。最初からの仲間もいれば、敵であった者がその将にいや気が差して、ルフィの夢に加わる者もでてくる。ルフィの夢は、敵をも巻き込むくらい壮大であり、穢れ(けがれ)がなく、そして何よりルフィ自身が「必ず実現できる」と信じていることである。更に、自身が「信用」した人物は、敵であろうと登用する器の大きさである。

いわゆる「BOSS(ボス)」ではない。海外においては、ボスは「雇い主」を指し、日本のように「上司」を指すことは少ない。また、金銭等を交換条件としての「提携」であるので、ビジネスライクの「契約関係」にある。従って、日本のような「しもべ」でもない代わりに、日本の雇用関係以上に仕事の結果に忠実である。本書に登場するルフィの仲間、特に、それまでは敵であったり、その人物そのものに下心がある者にとってのルフィは、当初はボスである。しかし、一般にいうボスとルフィの違いは、自身が身をもって敵に挑みいかなるときにも仲間を信じ仲間を守っていく姿勢にある。まさに、「船長(キャプテン)」であり、リーダーである。そのルフィの姿勢に、自然と<仲間>として行動を共にして行くことになる。

筆者は意図しているか否かは定かではないが、ONEPIECEとは、「繋ぐ」「ひとつになる」という意味である。

本書を読み進めるにつれて、二代目社長として、<ボス>と<船長>の違いを気付き、それは<雇用者>と<リーダー>の違いを気付くきっかけとなった。

本書を読んで、社長=リーダーとして、人を惹きつける魅力に気付き、ひと回りもふた回りも人間力をつけるきっかけとして欲しい。

●おすすめ度→★★★★★

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●最近、ブログを通して知り合ったバスタンテさんのブログをリンクさせていただきました。遠く北海道で、僕と同じく<ターンアラウンド・マネジャー>を職業としている方です。僕よりも数段先を行く組織だっての企業再建家です。きっと、みなさんのヒントになることが多くあるブログであると思い紹介させていただきました。僕とは違う協会へ登録されている方ですが、思いは同じです。ターンアラウンド・マネジャーとして企業を再生し、多くの皆さんに幸せになっていただきたいと願っています。一緒に研鑽させていただき、近い内にお会いしたいと願うひとりです。

追伸:バスタンテさんのブログにも、私のブログをリンクいただけることになりました。感謝です。ありがとうございます。

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『竜馬がゆく』

《あしたのための読書:志編》

★『竜馬がゆく』 司馬遼太郎氏著

●ご存知<坂本竜馬>氏。言わずと知れた、明治維新の立役者である。その竜馬を数々の作家が描いているが、何と言ってもダントツは、<司馬遼太郎>氏が描いた本書である。

●数年前、歴史家の加来耕三氏の講演を聴講したことがあります。氏によれば、「日本人の好きな歴史上の人物ベスト3」は誰だと思います?

みなさんも好きな人物がいることと思います。さて、結果は・・・?

第3位→諸葛孔明

そして、第1位と第2位を2分するのが→織田信長坂本龍馬だそうです。

では、本当の問題はこれからです。「この3名の共通点は何でしょうか?」

ベストテン定番の徳川家康や豊臣秀吉等には無いことらしいです。

・・・・

答えは→「その人生において、不明確な時間がある」ということらしいです。生い立ちから亡くなるまでの年表を記載すると「空白」があるということです。

その時間に一体何をしていたのでしょうか?「充電」の時間だったのでしょうか?不遇のときだったのでしょうか?

何れにせよ、「ことを成す」にはある「空白の時間」が必要なようです。

そして、後世になってその空白の時間帯に神秘性が加わり、その伝記がよりドラマチックになって人気に拍車がかかるとのことでした。

●さて、本書に戻って、

司馬遼太郎氏の書は、本書に限らず、氏の「歴史観」「登場人物の会話」によって物語が生き物のように、あれよあれよという間に進行して行きます。

主人公の坂本竜馬はもちろんのこと、彼をとりまく志士たち、そして恋愛。

その時代にタイムスリップしたかのごとく読者を引き寄せ、自分もその中にいるようです。

竜馬は、エリート官僚ではありません。その彼が、現代では想像もできない封建社会において上級官僚を、そして日本を動かしたのは、その<志>です。

春になって、「さあ!やるぞ」と奮い立っている二代目社長のあなた。ぜひ読んでみて下さい。そして、あなたの会社を変える!と思ったときには何度でも読んでみて下さい。(現在の文庫版では全8巻です)(司馬氏は「竜馬」と表記していますので、本書関連は「竜馬」と表記し、それ以外は一般の歴史表記に習い「龍馬」と表記しました)

●おすすめ度→★★★★★

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●その後の展開は、ご存知の通りです。竜馬は維新途中に暗殺されました。維新後の日本を背負った方々は、本書ではあまり活躍していません。本書に感化されたのか、ことを成す人と、後に利権をつかむ人はいつの時代も違うんだと感じました。

●僕は、<曹操>が好きです。曹操は、常に先頭で身をもって突き進むタイプのリーダーだからです。一方、竜馬は、集団のうしろから見守るタイプのリーダーです。組織の長というよりも風来坊的で憧れはしません。

●人気ブログランキングのカテゴリにおいて、北陸100%から<北陸90%・経営10%>にしてみました。少し反応を見てみます。・・・仮説と実践です。

●同い年のI社長が応援してくれました。氏の許可を得て、氏のブログをリンクしました。会社経営に対して非常に熱い思いを持っている社長です。ぜひご覧下さい。

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『俺の空』

《あしたのための読書:志編

★『俺の空』 本宮ひろ志氏著

●これまで、集中的に<志>について連載してきました。それはすなわち<自分の空>を見つけることです!

二代目社長のあなたの企業の使命は、<リーダー>であるあなたの志にかかっています。数人の企業でも、数千人の企業でも<たったひとりのリーダーの志>で企業は生まれ変われます!

さあ!自分探しをしましょう!!

●これまで志について集中的に連載してきたのは、志は急に見つかるものではなく、集中的に考え、悩み、時には平常心で・・・だけどいつも心のどこかが作動していると、あるとき急にブレイクスルーするときがあるからです。

●二代目社長のあなたなら、<実感>として分かるはずです。人間は、脳で考える動物なのに、<ハート>のそれも奥底からにビビー!!!っとした感じが湧き出てくるときがあります。こればかりは、口では説明しきれません。人生においてもその感覚を感じないままの方がほとんどだと思います。血のションベンを流してもがんばる二代目社長のあなたには、その感覚を感じるはずです!そのときがブレイクスルーしたときです!

●今日紹介する『俺の空』は、僕の青春のバイブルです。主人公の安田一平は、安田財閥の後継者として生まれ、一族の定めにより、自分の伴侶探しに1年間の旅にでる。愛人の子であった一平を後継者として妬み、後継者となることを阻止しようとする一族の輩。その一方、育ての母の大きな愛に守られて、一平はその育ての母の愛の大きを胸に旅をし、いつしか金銭・権力の力ではなく、裸一貫の自分だけの力で、自分の空探しの旅をするようになる。そして遂に、裸一貫の自分の<汗と真心>を贈り物に、伴侶となる一十三と共に、再び旅にでる。というストーリーです。ちなみに、その数年後に、『刑事編』として続刊されました。(現在販売されている文庫版は、刑事編も含め全11巻)

●<自分の空>探しのバイブルとして、是非一読下さい。一気に読まず、日にちをかけ、何年かしてふたたび読み返してみて下さい。違った自分が発見できるはずです。

●おすすめ度→★★★★★さらに★★★★★星10です

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『世界最強の社訓』

《あしたのための読書:志編》

★『世界最強の社訓-ミッション・ステートメントが会社を救う-』 パトリシア・ジョーンズ氏、ラリー・カハナー氏共著。堀紘一氏監訳

●ここまで、企業の、そしてあなたの<志>を持とう!と述べてきました。「目的」「使命」「理念」「目標」「指針」・・・類似語がいっぱい並びます。国語辞典で調べてもその微妙な違いが分かりづらい言葉ばかりです。これらが大切だと説く書籍はたくさんあります。そういうコンサルタントもいっぱいいます。

●「じゃあ、具体的にはどういうことなの?」「一体何なの?」という疑問に答える書物やコンサルタントは「ほとんどありません。」

●それは、「あなたにしかない、あなた自身の<個性>だからです!」

オートクチュールなんです。そして学者やコンサルタントが「具体的に」示せないもうひとつの理由は、

●最も肝心な企業のあなたのベースは、<魂>が入ってないと、輝いてこないんです!だから企業のベースとなることは、実践者にしか発見できないんです!

ということなんです。

●そんなあなたのもやもやのヒントとして、本書を紹介します。本書では、世界企業のミッションの具体例をいくつも紹介し、そのミッションによる経営を紹介しています。冒頭にも述べたように、企業のミッションの具体例を記した書籍は数少ないです。

①何故にその会社が社会にとって必要なのか。

②提供する商品なりサービスがどのように差別化されているのか。

を明示しない限り、企業は永続的に反映しない。そのベースとなるのがミッション・ステートメントである、と説いています。ミッション・ステートメントを日本語に訳すと意外と難しいです。日本語は表現が繊細ですので、「使命」「社訓」「理念」などと訳されます。

●本書を読むことによって、二代目社長のあなたの企業の将来像が、今より少し具体的に「見えてくる」はずですよ。深く考察している書物ではありませんが、そのひとつひとつにそれぞれの企業像が見えてくる書籍です。

●決して、全てまねるようなことはしないで、あなたのオリジナルを探す参考書として下さい。

●今回は具体的に触れませんが、本書以外の具体例として、「ザ・リッツカールトン(ホテル。最近日本でも拡大しています。)」の「クレド」の入手をお勧めします。そしてできれば、訪れたり、宿泊して、そのクレドに触れるともっと実感がわいてきます。

●おすすめ度→★★★★☆

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『ビジョナリーカンパニー』

《あしたのための読書:志編》

★『ビジョナリーカンパニー』 ジェームズ・C・コリンズ氏/ジェリー・I・ポラス氏共著

●さあ、まずは、<志>を持ちましょう!

●あなたの企業の、あなた自身の<使命は?><目的は?><経営理念は?>→自分の企業や自身の<存在意義><根幹>を考えましょう!

●次に、<経営ビジョン>を考えましょう。経営ミッションや経営理念によって、あなたの企業の<未来像>を考えてみましょう。

●そして、それを実行するにあたって、どのような<行動規範>で行って行くのか考えてみましょう。

●考えるといっても、肩肘張らずに、まずはイメージしてみましょう。あなたの企業や自身の価値観や大切にしていることを思い浮かべると、イメージが具現化してきますよ。ただし、二代目社長のあなたの会社には、既に「社是・社訓」等があることと思います。創業期の思いを大事にしながら、あなた風に次の時代へ向けたものにして行くといいですよ。決して今の時代にそぐわないからと全面否定せずに、創業期から語りつがれていること、大切にしていることをベースにすれば、きっといいものになるはずです。二代目社長の大多数は、実子ですから、小さいときから創業者である実親と一緒に過ごしたことを思い浮かべれば思い当たることがたくさんあるはずです。

●戦後の日本にみられるように、かつての産業は、大資本を投入し、労働力を源とした形態によって発展してきました。その反面、現代から省みると、「資本家(雇用者)-労働者」の構図が対極にあり、「おしん」に象徴される職場が大多数でした(普通という表現はあえて使いません)。そのなごりで、今でも、雇用者が給料を支払っているんだから「労働者は何でも言うことを聞いて当たり前」という発想の社長が少なくありません。

●今回紹介する本書は、1995年という今から10年以上前の発刊ながら、<ビジョン>による企業存在・運営を唱えた書です。今まさにそのような経営を、成長する勝ち組企業が実施している先見の書で、未だに色あせない書です。

●企業の使命・目的は各社それぞれでも、企業運営の第一目標は「利益」です。ただし、その利益だけを追求していると、企業が誤った方向へ進みます。最近の日本市場でも<コンプライアンス(法令順守)>が急激に徹底されてきています。考えてみれば、当たり前のことですが、これまでは、「このくらいならいいや。」とか「大企業だからもみ消される。」という世の中でした。しかし、現在、日本有数の企業と言えども退場させられる<当たり前>の世の中になってきました。更に、将来が見えない世の中にあって、<ビジョン>のない企業には人が集まらなくなりました。企業は、<人>によって成り立っています。それは、ネットを使用している企業も例外ではありません。人が集まらない企業は、急激に没落する世の中になりました(なるであろうではなく、既になっています)。更に、本書では、結果として、ビジョンを掲げる企業の方が「多くの利益を生んでいる」ことを論証しています。まさに、<企業はビジョンで、ビジョンのあるところに人が集まる>ことを実証しています。

●企業は永遠に存在することが可能です。永遠の存在、経営者が変わろうと、その永続的な繁栄を可能にするのが<ビジョナリーカンパニー>であると説いています。

●さあ、二代目社長のあなたは、まず<ビジョン>を持って下さい!

●本書は続編、最近特別編が発刊されており、そちらもおすすめです。また、本書発刊以前の類似書として『エクセレント・カンパニー:トム・ピーターズ氏他著』もおすすめです。

●おすすめ度→★★★★★

●すごいことになってきました。ブログランキング30位突入!ボタン画像も貼れない僕のブログからランキング投票していただけるなんて、感謝です。

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