2-B:チャレンジ編

『どん底からの成功法則』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『どん底からの成功法則』 堀之内九一郎氏著

●何年か前に、テレビの人気番組『マネーの虎』に、吉田栄作さんらと共に出演していた堀之内九一郎氏の半生記といっても良い書である。

かつて大きな事業に失敗した著者は、ホームレス同然となった。

それでも、”事業に対する情熱”は失せることなく、来る日も来る日も「なぜ自分は事業に失敗したのか」を自問自答した。

そしてついにその”答え”が見つかったとき、再び奮起して新事業を立ち上げ、ついには100億円規模の会社にまで成長させたのである。

その”情熱”とは・・・・・?

その”答え”とは・・・・・?

Photo_4 ← ランキングへGO!

 

●どんな大社長でも、事業に失敗すれば”ただの人”になってしまう。

そっから先も、なんとか食っていかなければいけない。

それも、潰れた事業の後始末と並行しての苦渋が何年も続く。

このことは、どんな大きな会社といえど、その責任と後始末に何年も追われる”代表取締役社長”と”その他の方”とでは、一般の方が想像できないほど雲泥の差がある。

・・・・・僕も「体験」として身をもって感じている。

そのため、ほとんどの社長は「逃げ出す」ことで、その窮地から逃れようとするのであるが、それはその人の<人生>の”ジ・エンド”を意味する。

復 活 !

復活できる人とできない人の境目は、「失敗したその瞬間にこそ既に表れている」のである!

 

●大きな事業に失敗した著者は、事業が多きかったあまりに、失敗した痛手も大きい。

そのため、お金がないことはもちろんのこと、家も追われて、ホームレス同然になってしまう。

それでも、再び復活する自分を信じ、どんな境遇の中でも次の事業のために、来る日も来る日も事業が失敗した理由を自問自答していった。

そしてついに、「自分に欠けていたこと」を悟った。

 

「アナタは、なぜ”この事業”を起こしたのですか?」

この問いに、多くの方は「お金儲けのため」と答えるであろう。

「お金儲けのためではない」という方も多くいるであろうが、それではなぜに・・・?

そこで明らかな答えが持てていない方は、自己否定をしているだけで、お金儲けであることが第一義になっている自分に気づいていないだけである。

お金儲けが悪いのではない。

お金がみんなを幸せにしていくことが多々あるからである。

むしろ、「お金儲けではない」といいながらも、「なぜに?」に回答を持っていない方の方がたちが悪い。

では、お金儲けが第一義ではなぜにいけない(かった)のだろうか?

「お金儲け」が第一義では、長続きしないからである!

 

社長の使命のひとつは、株主・社員や顧客など関わった人すべてを幸せにすることにある。

そのためには、事業を<永続>させることが第一義である。

ところが、「お金儲け」が第一義の場合、お金が儲かっているうちはよいが、儲からなくなると、社長を交代したくなったり、事業を売却したりしたくなってしまう。

では、著者は復活に対して何を第一義においたのであろうか?

それは、「その事業が<楽しい>か?」である。

”楽しい”からこそ、がむしゃらにやれる。・・・人の”エネルギー”は、強制からは生まれてこない。

”楽しい”からこそ、その事業そのものにあこがれる人が集ってくる。・・・「儲け話」には、魑魅魍魎が集まるだけである。

そして、”楽しい”からこそ、永く続けていける

 

●『マネーの虎』では、厳しい意見を連発した著者。

ほとんどの事業に対して「NO!」を突きつけた。

本書を読むことによって、著者の”真意”がくみとれる一冊である。

 

●おすすめ度→★★★☆☆

 

★クリック↓ みんなありがとう!アナタの応援が僕の力!!Banner_02

●「成功本」というと、大企業の成功者の書が多い。

そういった書で<経営哲学>に関して学ぶ読者の方も多いであろう。

しかし、何十年も事業を継続させるために、裏を返せば自分が失敗しないために(あるいは失敗したときに)、立ち位置の違う本書も一読されることをおすすめする。

<プレジデントマップ>のご案内

riharuk@nifty.com ← 次は、あなたとの出会いを待ってます!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『生き方』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『生き方』 稲盛和夫氏著

●昨日は、富山商工会議所青年部さんで、講演をさせていただいた。

テーマは、『社長の心構え』。

社長(業)には、「必ず成功」する法則はない。しかも、現在「成功」した成果が得られても、ある時期になると通用しなくなることが多々ある。

しかし、「必ず失敗する」ことがある!

それは、失敗を恐れるあまりに、失敗しないことばかり考えるようになった挙句、失敗しないための最強法則、「何もしない」に行き着いてしまうことである。

Photo_4

「オレは、毎日会社改革に精をだしているよ」

そういう社長で、真に会社改革に取り組んでいる社長に遭遇したことはない。

社長にとって、最も危険信号なのが「自己満足」である。 

 

●社長(業)は、<チャレンジ>の繰り返しである!

<目的>に向かって、これでもか・これでもか!というくらいチャレンジする。

考えることは重要ではあるが、迷っているヒマはない。会社経営は、生き物だ。

失敗しても、失敗しても、またチャレンジする。その先にしか成功はない。

あのユニクロの柳井正氏でさえ、一勝九敗と言っている。・・・・・先ずは、この『一勝九敗』を読まれることをおすすめします。分量的にも読みやすく、社長としてのチャレンジ精神が読み取れます。

ヤマト運輸の小倉昌男氏は、国の規制と自身のお客様サービスに対する考えとの戦いであったと振り返っている。・・・・・次に、『小倉昌男・経営学』を読んでみて下さい。社長という「個」から、「会社」という組織として、どうチャレンジしていったのかが体系だって読み取れます。まさに、社長の実践版戦略書といえます。

 

●そして、今日紹介するのが、京セラ稲盛和夫氏の著書です。

小さな碍子(がいし)(電柱や鉄塔に取り付ける絶縁体の器具)会社の経験から、27歳で京セラを立ち上げた稲盛氏。

その頃からの夢は、「京セラを世界一のセラミックスメーカーにしたい」ということであった。

野球のメジャーリーガーしかり、草野球の延長上にはメジャーはない。一見無限のように感じてしまう時間は、実は有限である。そして何よりも「考え方」や「取り組み姿勢」が違う。夢と、夢に見合う修練があってこそのメジャーなのである。

 

人生・仕事の結果 = 考え方 × 能力 × 熱意

 

会社経営は、「人生」そのものであり、それは、<考え方><能力><熱意>の掛け算によって達成される。

考え方、それはメジャーを目指すということであり、人が動く動機である。同じ人間なのに、動きが悪い人は、肉体的な違いではなく考え方が違うのである。

能力がなければ鍛えるしかない。

その向上心を支えのが、熱意である。

全てにおいて高レベルであることは理想であるが、全ては掛け算。何かが不足していれば、自分の得意なことを伸ばせばいい。

能力が無ければ、人の何倍も働けばいいだけである。・・・実際、世の「社長」と呼ばれている人は、毎日15時間以上は働いている。しかも、365日。

本書は、自己啓発的側面を多く含む書ではあるが、読み進めるにつれ、著者の実体験に基づく、チャレンジの繰り返しを感じることができる書である。

 

社長の第一歩

それは、<夢>を語ることである!

 

●おすすめ度→★★★★★

★ ↓クリック をお願いします。 僕がメジャーに成れるように、みなさんの<応援(クリック)>で力を下さい!Banner_02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『あしたのジョー』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『あしたのジョー』 ちばてつや氏・高森朝雄氏共著

「立て!立つんだジョー!!」

昭和を代表するマンガのひとつ『あしたのジョー』

その中で登場する、あまりにも有名なセリフである。

書籍としてはもちろんのこと、TV放映のアニメ版に釘付けになって、主人公・矢吹丈のダウン・シーンに、片目のおやじ・丹下段平と共に、拳を握って叫んだ方も多いと思う。

●ドヤ街で悪さを繰り返していた主人公・ジョーこと矢吹丈は、ケンカの毎日であった。そんなジョーの闘拳力を見込んだ、おんぼろジムの会長・丹下段平は、ジョーの有り余ったエネルギーをボクシングに向けるように勧める。

段平自身も元ボクサーであり、世界チャンピオンを育てることが<夢>であったが、芽が出ずに、いつの間にかドヤ街で生活をするようになっていた。

若かりし日の段平自身の夢。そして、現在の段平の夢である<世界チャンピオン>を育てること。

一方、他人の夢のために、ボクシングに人生をかける気になれないジョー。

ジョーに自分の夢をオーバーラップさせた段平は、くる日もくる日も、ジョーに対して<無償の愛>を捧げる。元ボクサーであるとはいえ、段平は高齢である。その高齢に鞭打って、ジョーのトレーナーを務め、夜は資金稼ぎに働きに出かける。始めはタダ飯を食べることが目的であったジョーも、少しづつ段平に心開いていく。

そんなある日。ふとした事件のとばっちりで、ジョーは少年院送りとなる。そこで出会ったのが、永遠のライバル・力石徹

力石もボクサーである。しかも、自己流のジョーとは違い、プロライセンスを有する本格派。当然、ジョーは、こてんぱにやっつけられる。そのとき、ジョーへ1通の手紙が送られてくる。段平からの「あしたのための」ボクシング術を記した手紙である。

ジョー、段平のふたりの夢となった世界チャンピオンへの道。物語は、そこから始まる。

●おすすめ度→★★★★★

★↓クリックをお願いします。みんなの応援が僕の力になっています!Banner_02

●当コーナーが《あしたのための読書-立て!立つんだジョー!!-》と銘打っているように、当コーナーは、この『あしたのジョー』をイメージしています。

まずは「基本」。来る日も来る日も、経営者は基本習得に努めなければなりません。

そして、「闘争心」。寝る間も惜しんで進む根性がベースになければ夢は掴めません。また、夢を掴む過程においては、挫折もあるでしょう。そんなときに自分を奮い立たせてくれる一冊であり、当コーナーも、読者のみなさんに対して、そんなコーナーであり続けたいと思っています。

経営は、「チャレンジ」の連続である!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『リクルートのDNA』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『リクルートのDNA』 江副浩正氏著

「創造企業」の代名詞ともいうべき、<リクルート>社。今では珍しくないが、おそらく日本で初めて「広告のみ」の雑誌を発刊した。そのチャレンジ精神と共に、全社員が参加できる新事業コンペの導入によって、若手社員でも自由に事業を起こす開放的な社風を醸成してきた。それ故、リクルートに勤務する方のほとんどが、退職・起業し、会社もそれを応援する風土にある。今なお、世にリクルート出身者は多く、人材輩出企業として有名である。

そのリクルートは、本書著者の江副浩正氏が、東京大学在学中から手掛けていた学生新聞向けの広告委託業を母体として創業している。創業当時から「こんな事業をしたい」「こんな会社にしたい」という<夢><理想>を持ち、社員全員が同じ方向を目指す企業づくりに取り組んできた。また、「現場第一主義」をモットーに、ゼロから起業した社長は、何でもやらないといけないという姿勢で取り組んできた。先日、僕のブログでも記載した『社長は何でもやる!』と同じ考えである。

そんな江副氏の経営三原則を紹介する。

1.社会への貢献:これまでにない新しいサービスを提供して、社会の役に立つこと。従って、儲かる事業であっても、社会に貢献できない事業は行わない。

2.個人の尊重:人それぞれの違いを積極的に認め、各人が得意なことを組織に提供しあって大きな成果を上げていくことを目指す。

3.商業的合理性の追求:仕事の生産性を上げ、仕事のスピードを高め、高収益会社にして税金を納めることを誇りとする。

●上記以外にも、著者の「経営理念」や「モットー」。あるいは、「マネジャーに贈る十章」等の社内教育において論じた内容も記載されている。

また、第二章においては、「私が学んだ名起業家の一言」と題して、古今東西の感銘を受けた起業家の寸評が掲載されている。その起業家を著者がどういう視点から学び、どういうエキスを参考にしたかが伺い知ることができる。

その後の章においては、著者の考える起業家の成功条件と、リクルート社創業期を皮切りに、どう会社がチャレンジし成長して行ったのか、その間、どういう人事考課や社風をつくっていったのかが記載されている。

現在の一般企業においては、コスト削減=節約という名の下、何も使わない→なにもしない、という風潮にある。しかし、元を辿れば「コストダウン」なのであって、コストダウンは創造作業である。従って、コストダウンすることによって、みんながハッピーになる方法も必ずあるはずで、それを発見、実行できるかは創造力にかかっている。

そんなことを連想させる記載があった。「社員は社員同士の付き合いが多くなりがち。視野を広げるために、心がけて社外の人との会食などの機会を持つように」と呼びかけ、「外飯・外酒」を勧め、得意先・社外の知人との会食、あるいは、勉強会・研究会への参加を奨励していたそうである。・・・このことの賛否は、二代目社長であるあなたの会社づくりの方向性でチョイスするか否かを選択すれば良い。但し、あなたが創造的企業を目指すならば、「あれはだめ。これもだめ」では、社員はじっとしているだけの集団にしか成りようがないことを肝に銘じておく必要がある。

●1988年に端を発した「リクルート事件」を機に、創業者の江副浩正氏もリクルート社の経営の第一線からは離れている。また、社員も「卒業式」と呼ばれる社内セレモニーが大々的にあるくらい、定年前に巣立っていく社員がほとんどである。従って、会社は継続すれど、それを構成する社員は、他のどんな会社よりも出入りが激しい。そんな中、企業風土を培うことができるのは、創業期からの遺伝子<DNA>である。

本書を読むことによって、「どのような内容の企業風土をどのように培っていったのか」ということと、「それを受け継ぐDNAは何なんだ」ということが分かってきそうな気がする一冊である。

●おすすめ度→★★★☆☆

★↓みんなのクリックが僕の力になっています!Banner_02

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『ジャック・ウエルチのGE革命』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『ジャック・ウェルチのGE革命』

●不振にあえぐ米国の巨大企業・GE(ゼネラル・エレクトリック社)を蘇らせた、ジャック・ウェルチ氏。

経営不振に陥っていたGE社の変革に、氏が先ず行ったこと。それは、危機意識を醸成し、変革することに対する抵抗勢力と戦った。そして、変革への<ビジョン>を明確にし、新しい組織をつくった。そして更に、組織が永続的に繁栄するために、社内に教育機関を設けて、人の育成に努めた。

これらを成し遂げることができたのは、氏の強い意志と、<リーダーシップ>の賜物であると感じとることができる。そして、それを支えたのは、自身の<信念>である。

本書は、時系列的に、GE社の状況。その時々において氏の行ってきた改革手法。そして氏の考え方を記載しており、そのため順を追って考察できる。

●本書は、GEのコンサルティングを務めた、ミシガン大学教授・ノエル・M・ティシー氏とフォーチュン誌においてマネジメント分野を担当し、10年以上GEを見続けてきたストラトフォード・シャーマン氏による、ジャック・ウェルチ氏のGE革命記録である。

余談であるが、米国の大学教授は、実践の経営と密着し、大学での研究を実践の経営にフィードバックさせるために、企業の経営をコンサルティングしている方が多い。特に、MBAにおいては、ほとんどの教授が企業の内部を見て、より実践的授業を行えるよう試みている。

ジャック・ウェルチ氏に関しては、自身の著書もあれば、第三者が氏を見て記載した書籍もあり、その数も多い。そんな多くの書籍の中でも、本書は、その先駆けとなった書であり、より詳細に内部過程を描いていると好評の書である。

経営を学ぶとき、狭義に理解することが多い。それは、読者の読みやすい書籍の類に集中し、書籍領域(幅と深さ)にバランスを欠くからである。しかし、実践は多岐の項目を並行して、かつ、深く行う必要があり、それぞれが体系的でなければ、継続と発展性を持った経営は実践できない。経営そのものの書を読み、社長の成功本を読み、自己啓発書を読み、そして、ジャック・ウエルチ氏の書に挑戦して欲しい。挑戦して欲しいと書くくらい、中身が濃くボリュームのある書ばかりである。

二代目社長のあなたに、経営とは何か・変革とは何かを教え、そのためには、あなた=リーダーは、どういう考えを持ち、どういう行動をとらなければならないかを明示してくれる書である。

●おすすめ度→★★★★☆

★ランキング挑戦中です。クリックをお願いします!Banner_02

| | コメント (0) | トラックバック (1)

『運を摑む』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『運を摑(つか)む』 横内祐一郎氏著

<グレコ>。ギターを弾く方ならば、誰もが知っている、日本発の世界有数のトップギターメーカーである。

そのフジゲン株式会社(旧:富士弦楽器製造株式会社)の社長・横内祐一郎氏自身が半生を振り返った経営チャレンジ書である。

僕が二代目社長としての責務を成せなかったとき、先輩社長から励ましの手紙を添えていただいた書であります。

●長野県松本市において、農家に生まれた著者は、友人が世界に羽ばたいているのを横目に家業に励む。友人の活躍を思うくらいであるから、元来負けず嫌いであり、研究熱心でもあった。実家で栽培するナスを品種改良し、あるときは、東京まで高い旅費と書籍代を投資して牛の乳に関する洋書から多くのヒントを掴む。そして、世界への思いが募る。

そんなある日、恩師に投げかけられた言葉。

恩師「君は、この世に何をしに来たのかね」

著者「一生懸命働いて、お金を儲けるためです」

恩師「いくら儲ければいいんだ」「百万円か。足りなければ一千万円にするか」

・・・・・

恩師「自分のいまの思いを、目を閉じて正直に考えてみなさい」「百万円になったかい」

このやりとりで、著者は、「自分の目標を持つ」ということの重要性を悟る。

●そんな著者も戦後にあって、農業の限界を感じ、バイオリンの製造を始める。

紆余曲折あり、ギターへの転換。

その間、本物の美術品を徹底的に観て、「目利き」を養う。本物を見なければ、本物を創る感性が生まれてこないからだ。

そして、世界を見て周る。今のようなインターネットなんてない時代。見て周るということは、「見る」ことだけではなく、「触わって」みたり、「聴いて」みたりして、五感で感じていった。

そして、遂にグレコをギブソンとも並ぶ世界のトップブランドに育てていく。

●その間の経営は、決して順風満帆ではなかった。

「人間中心」の経営

著者の根本理念である。

お金さえ儲けられればいい、とういうような功利至上的発想ではなく、「会社の繁栄、社員の幸福」を考えた経営であった。

バイオリンからギターへの転換。日本ではまだギターなんてそんなにない時代である。そして、世界への挑戦。

会社が倒産の危機に直面したこともあった。

どの場面にも著者のベースとなる思想を貫いて難局を解決したことを感じることができ、また、社長とは道なき道を先頭をきって進むリーダーであることを感じることができる。

長野県松本市、地方都市である。

たった数名から始めた零細企業。

その他、どの条件も僕でも備えることができる。

その企業が世界一。

その原動力は「社員と共に歩む経営」という理念、人間の可能性を信じる心、そして、リーダーとして先頭を進む勇気

この書をいただいたI先輩社長は、今一度僕にそのことを教え、そしてチャレンジすることを勇気付けてくれたのだと思う。あらためて感謝申し上げます。

●おすすめ度→★★★★☆

★道なき道を先頭をきって行く。それが社長!→クリックBanner_02

注:僕の所蔵している書は、現在も出版されているか不明です。上記は、同名の書ですので、内容がほぼ同じであると思われます。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

『成功はゴミ箱の中に』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『成功はゴミ箱の中に』 レイ・クロック氏自伝

●誰もが知っている<マクドナルド>。その創業者であるレイ・A・クロック氏の自伝である。

驚くなかれ!レイ・クロック氏は、50代でマクドナルドを創業し、しかも現役中に、全米はもとより、世界企業へと発展させている。その活力や、尋常ではないことは、想像に容易い。

●マルチミキサーやペーパーカップのセールスマンであったレイ・クロック氏は、そのセールス先のハンバーガー店・マクドナルド兄弟を知る。

マクドナルド兄弟のドライブ・インで販売するハンバーガー店は、いつも大行列であった。

その秘密を探るべく、著者は日々マクドナルド兄弟の店を訪れ、消費者の立場から人気店の理由を分析する。

そして、そのハンバーガーのおいしさもさることながら、「ポテト」のおいしさに人気の根幹があると確信する。また、少ないメニューによる経営効率が経営向上の秘訣であると分析する。

分析すると僕が記載するのも、マクドナルド兄弟が自覚していたか否かは、定かでないからである。

そんなマクドナルド兄弟に、<フランチャイズ>による全米展開を持ちかける。その時のレイ・クロック氏は、自身のセールス品拡販のための提案であった。

レイ・クロック氏の提案に対して、現状満足のマクドナルド兄弟は、大げさな拡張にはあまり乗り気ではなかった。「それならば、私が拡販します!」と言って、レイ・クロック氏が拡販しだしたのがことの始まりである。

だから、ハンバーガー製作者の名をとって<マクドナルド>としているが、その創業者は、レイ・クロック氏である。また、ハンバーガー店のマクドナルドが全米、全世界で認知されていくのも、そのハンバーガーの味もさることながら、「ポテト」の新鮮さ・秘伝の製法にある。そして、経営手法としては「ファーストフード」という迅速、かつ、それを支える「単品メニュー」によって成り立っている。

●50代という決して若くない時期に創業したレイ・クロック氏。

そのバイタリティと、紆余曲折を自身が振り返った自伝である。

「50代」。肉体的な問題。その年頃の抱える家族関係。

若い創業者にはない問題も当然発生する。

ましてや、当時の職を捨てての決起であるので、生活もつないでいかなければばらならない。

本書を読み通すにつれ、そのことは決して「ラッキー」な出来事ではなかったことに気付く。

「チャンスは逃すな!」・・・レイ・クロック氏の信条である。

宝くじを買うことは、チャンスの可能性を作るかもしれないが、自力ではない。また、当たらなければゼロから再出発である。

著者の成功は「ラッキー」ではない。必然とは言わないが、それまでのセールスによる蓄積と、多くの困難に立ち向かった結果であることに気付く。

「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」著者の言葉である。

●本書を読むとき、蛍光ペンで自分が気になった箇所をチェックしながら読むといい。

時を経て、また読み直し、同じように蛍光ペンでチェックしてみるといい。

チェックする箇所が違ったって気にしなくていい。それだけ、自分自身も成長し、歳を積んできて実力も環境も変化しているからである。

また、本書は、現代のベンチャー企業を引っ張る<孫正義氏(ソフトバンク)><柳井正氏(ユニクロ)>の二大リーダーの愛書であり、彼らの対談及び個別の文章が巻末に掲載されている。こちらにも多くの経営のヒントがある。

何れにしても、大筋を大きく読み、そのときに感じたことをチェックし、そしてまた読み返しながらヒントを掴んで実践していく。そんな書である。

レイ・クロック氏が50代で創業し、亡くなるまで現役として費やしたエネルギーに比べれば、僕はまだまだ努力が足りないと痛感させられる書である。

●おすすめ度→★★★★☆

★「よし!がんばるぞ!!」と思った方はクリックを→Banner_02

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『一勝九敗』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『一勝九敗』 柳井正氏著

柳井正氏。ユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)のCEOである。

柳井正氏は、家業の紳士服店を継ぎ、自身のジャスコでの経験を踏まえて、「ユニクロ」ブランドを展開し、世にフリース旋風を巻き起こした人物である。

そんな柳井氏が「紳士服」→「カジュアルウェア」に転化した商売過程。そして、事業を急成長させた過程における「家業」→「企業」への変化。「商売人」→「経営者」への転換。を振り返り描いた書である。

●「家業」の「紳士服」店を継いだ柳井氏は、時代背景として、紳士服の限界を感じる。頭の片隅に、カジュアルへの転向をおきながら、海外から好きな商品を買い付け、更に、海外取引を通していろいろな商売のヒントを得る。

例えば、アメリカの大学生協で、「ヘルプ・ユアセルフ」というアイディアを思い付く。セルフサービスという言葉・形態をよく見かけるが、セルフサービスだけでは、販売企業の経費削減のためにだけやっているという印象が強いため、「お客様の要望としてのセルフサービス」という発想をヒラメく。「お客様が求めれば」接客し、お客様の求める品を欠品させないようにし、そうすることによって、<お客様の買いやすい環境>を創造するという発想である。

●そんな多くのアイディアのアウトプットとなった<ユニクロ>の誕生。

現在の上場企業である風貌からは、想像できない難局の繰り返しであったようだ。

小売店にとって生命線の立地条件も、当初はなかなか良い物件を紹介してもらえない。拡大路線にありながら、中小企業の宿命で、肝心の金融融資がままならない。そこで、上場を決意する。

●そうやって会社が大きくなれば、会社も「家業」から「企業」へと進化しなければならなくなった。また、柳井氏自身も、儲けだけを考えていればよかった「商売人」から、人・お金・新事業・組織等々を考える「経営者」へ変わる必要性を感じ、「人」を集い、「人」を育てることに注力して行くようになる。

社名も「ユニークな倉庫」という意味の<ユニクロ>から、「顧客要望を即商品化する」という意味で<ファーストリテイリング>へと変貌させた。

●柳井氏の組織づくり、人づくりで注目したいところは、「現場に権限をもたせる」ということである。

企業の収益は、お客様からしかもたらせない。そのお客様との接点である現場に権限を持たせ、お客様に心地よいサービスを提供することにある。また、その目的が重要なのであって方法が重要なのではない。だから、現場の担当者によって、手法が違うこともある。という考えである。いわゆるマニュアル人間を育てることではない。

創業間もない頃、早朝の開店に思いもよらない開店を待つお客様の行列を見て、牛乳とパンを配布したこともあったそうだ。

そしてもうひとつ、「経営者を育てる」ということである。社員の頂点に経営者があるわけでなく、経営者は、経営者として育てていくということである。決して、一般社員と差別しているわけではなく、店長で経営者よりも高報酬の方もいるようで、適材適所ということである。それ故、店長候補を募集するのと同様、経営者候補も募集している。現在の経営陣の中にもそういう募集で入社した方も多い。

余談だが、「経営者は誰よりも働くべきだ!」という哲学のもと、経営会議もお客様が訪れない時間帯の早朝に実施しているようだ。考えてみれば、稼ぐ時間帯に会議をするなんて愚の骨頂だ。

●傍からは、順風満帆に見える氏の経営も、多くの失敗を経験し、それを乗り越えてきた、まさに「一勝九敗」であることが、氏の具体的挑戦の数々をあげながら記載している。

巻末に、氏の経営理念を掲載してあり、そこからも多くのヒントを学べる良書である。

二代目社長のあなたと酷似することが多く、今後の経営に、きっと役に立つ書であります。

●おすすめ度→★★★★★

★リハルを応援する!人気blogランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『SHIFT(洋書)』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『SHIFT(洋書)』 Mr.CARLOS GHOSN

20070423205101

NISSAN(日産自動車株式会社)を見事蘇らせたカルロス・ゴーン氏の著書。

この書は、洋書(U.S.A)です。

自分の本棚に洋書が並ぶとカッコイイです。ウキウキします。・・・ついつい本棚に目が行きます。そして、読書をしたくなります。

洋書が届くと、まずその「におい」を感じます。日本の書籍と原料が違うんでしょう。ココナッツのような香りを感じます。日本の書籍では、感じない「臭覚」を使います。

そして、表紙の「色」使いや、活字の大きさ・配置等が日本の書籍と違うので、「視覚」を使います。

本棚に並べたときに、日本の書籍と「サイズ」が違うことに気付きます。ここでも「視覚」を使います。

そしてなにより、洋書が「あそこにあるな」と思うと、本棚をながめるのが楽しくなります。そして、読書へと導いてくれます

●カルロス・ゴーン氏は、1954年・ブラジル生まれ。父親の母国・レバノンで幼少を過ごし、母親の母国・フランスで学びました。ブラジルとフランスの二重国籍を持っています。

その後、タイヤで有名なミシュランのCEO(最高経営責任者)を経て、ルノーへ入社。

そして、1993年3月に当時経営危機にあった日産に乗り込み、見事蘇らせたことは、我々経営者の記憶にはっきりと記憶に残るところです。

●氏の経営手法を「リストラ=首切り」とだけ評する方もいます。

実際にそのような経験をされた方は、よりはっきりと実感として分かると思いますが、<リストラ>とは「事業の再構築」であり、「首切り」だけを意味するところではありません。

勘違いして、首切りだけを実施すると、即刻「社員のモラールの低下→大量退職→売上減少」というデフレスパイラルに陥ります。事業を再構築させながら、社員のモチベーションを高めながら、「売上向上・利益向上」を結果として出さなければなりません。

その証拠に、氏を凌ぐ成果を出した再建経営者は、日本において、未だ現れていません。

●氏が日産再建に乗り出した歳は、ちょうど今の僕たちの年頃です。

そんな若さで、日本の大企業を再生した手腕に感服します。

それ以上に、日本では若造と評される歳の人間に、そんな大役を「任せた」ルノー本体、いや、海外の経営者の思考に興味を覚えます。

数年前、まだ再建途中であった氏の講演を横浜で聴く機会がありました。相次ぐ工場閉鎖による「冷血」というイメージとは裏腹に、会社の再構築において<社員の大切さ>を力説していたことを思い出します。

●本書は、題名では、日産の再建キャッチフレーズとなったSHIFTとありますが、氏の経営手法そのものよりも、むしろ、氏の生い立ちや企業人としての活動半生を自叙伝風に描いていますので、その中から氏の考えのベースを推考するのに最適です。

読みやすい内容となっています。

<洋書>がある本棚ってカッコイイですよ。勉学意欲をくすぐりますよ。二代目社長のあなたの本棚にも1冊くらい洋書があると視野が違ってきますよ。(ちなみに冒頭の写真は、本書の裏表紙です)

●おすすめ度→★★★★★(内容は星4つですが、裏表紙がカッコイイので星5つとしました)

★あなたの応援が僕の力になっています→人気blogランキングへ

●二代目社長のあなたは、ひとりで悩まないで下さい。コメント・メール大歓迎です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『小倉昌男・経営学』

《あしたのための読書:チャレンジ編》

★『小倉昌男・経営学』 小倉昌男氏著

●実際の経営者の生の体験からは、数多くの学びがあります。

いわゆる「成功本」です。しかし、立身出世だけの成功本や、HowTo本はなぜか読み終わった後に薄っぺらな気分だけが残ります。皆さんもそのような感想を抱いたことはありませんか?

成功(定義はひとそれぞれですし、遠大なテーマなのでまたの機会にしますが)は、その人に合った、オリジナルだからこそうまく行ったのであり、違う人が全く同じことをやってもうまくいくとは限りません。しかし、暗中模索の二代目社長のあなたは、まずは「マネ」てみて、「実践」してみることです。「学ぶはマネるが語源」と言うじゃないですか。ただし、試行錯誤の中から、あなたの「価値観」に基づいた「一貫性」を持って下さい。・・・心配無用です。実践するうちに、自然と湧き出てきますよ。

それでも、立身出世だけの成功本や、HowTo本が薄っぺらく感じてしまいます。なぜなんでしょう?

●実践する経営者から学ぶことは、その<チャレンジ>を学ぶことにあります。

世の大経営者と言われる方は、その書を読むと、成功の数の何倍もの失敗を乗り越えて、成功へと導いていることが分かります。しかも、その失敗を惜しみなく読者に披露する太っ腹さをも持ち合わせています。さらには、これでもか、これでもかというくらい、日々挑戦している姿が浮かんできます。二代目社長のあなたは、そのスピリットを感じ、学んで下さい。

●僕の本棚にも、そのチャレンジし続ける経営者の書があります。今回真っ先に紹介したいのは、ヤマト運輸・元社長の小倉昌男氏著の『経営学』です。

我々二代目社長同様の立場にあった氏の本書は、当時最重要顧客であった三越との経営理念の違いによる取引継続有無の葛藤から始まります。小倉氏の経営理念、どうしたらお客様、取引先、そして社員が幸せになるかを目指した経営。社会規制との戦い。

氏の長い社長暦においては、当然ながら社会情勢の急変があました。また、小規模商売から大規模経営への転換もありました。その間、順風満帆なことばかりではなく、むしろ逆風・逆境を氏のバイタリティと社員と一体になった経営で乗り越えて来た状況が手に取るように伝わってくる書であります。「経営学」と銘打っている通り、学術的にも経営学での手法を基本に、物語風な記述から熱が伝わって、一気に読める書です。・・・ただし、読み終わった夜は、興奮で眠れなくなりますよ。

●お客様のための戦略。みんなが幸せになることを願う経営。是非最初によんでいただきたい書です。

●おすすめ度→★★★★★

★みんなの応援が僕の力です→人気blogランキングへ

●友人のTさんが、彼のブログで僕のブログを紹介していただきました。ありがとう。

●かつて、二代目社長の僕に、経営アドバイスをいただいた税理士のYさんが応援してくれました。適切な表現の中に、厳しさとやさしさが伝ってくるブログを運営されており、僕のリストへのリンク許可をいただきました。かつてご迷惑をお掛けしたのに、感謝申し上げます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)