『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』
《あしたのための読書:法律・経済・会計編》
★『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』 林總(はやし・あつむ)氏著
●”経営”はつかみどころが難しい。
従って、多くの経営者は経営を概念的にとらえ、”正しい”とか”正しくない”とかの論理にも走りやすい。
その結果、”ひとりよがりの経営”に陥りやすい。
企業運営においては、その舵取りとなる”経営者”は少数でも、社員や株主あるいは取引先等のステークホルダーみなが”WIN-WIN”となる企業経営は存在する。
そのためにも、概念的にとらえがちな「経営」を、「客観的」にとらえ、経営者はもちろんステークホルダーもが”同じ指標”を持ち、”同一目標”に向けて進むことが、”皆が幸福な企業づくり”への第一歩である。
その指標となるのが”会計”である。
●「経営者が正しい・・・」
「従業員が正しい・・・」
「不景気だから仕方がない・・・」
これでは企業をとりまく人々の”友好関係”は構築できるはずもなく、”強い企業”もつくれるはずもない。
●一方、”会計=数字”は、ウソをつかない!”
(もちろん、会計にも粉飾や逃げ道はあるが、それはいずれバレることになる。)
ならば、経営者と社員が”数字”を「共有」できれば、その会社は改善する可能性は断然強くなる。
ここで経営者が注意すべきは、”数字”を使って社員を攻撃しないことである。
「この業績悪化は、○○君のせいだ!」ってなことは言わないどころか、思わないことである。
会社の数字=共通目標
このことを忘れてはならない。
目の前に高い山がある。
「一緒に登ろう!」
それが”共有”であり、「目の前の山は○○○mある」とか、「今は○○mで、あと○○mで頂上だ」「このペースで行くと目標時間までには到着しないので、ペースをあげよう。ルートを変えよう」・・・そうやって”方向性”を決めるのが経営者の役目である。
でも”会計”は難しい!
会計は、単なる数字の計算ではないからであり、そのことを肝に命じている経営者は少ない。
●二代目社長のアナタにとって、創業期からの会社の動向を探るには、決算書を始めとした会社の会計をひも解くことが肝要である。
本書は、そのとっつきにくい会計を分りやすく説明するために、小説仕立てになっている。
ちょうど主人公も、二代目社長のアナタと同じく、実父の会社を引き継いだ若手社長である。
ところが、まるで経営が分らない。
会社はどんどん赤字化していく。
そこで、その主人公の社長業の家庭教師として”会計”と”経営”の両方を教えてもらう相手とめぐり合う。
この相手とは、月に1度のレクチャーを1年間受けることになり、1カ月1カ月の「課題」や「進捗」が読者経営者のリアルにおいて丁度当てはめやすいのも本書をおすすめする理由のひとつである。
●経営はつかみどころが難しい。
そのため、ついつい観念的になりやすい。
だからこそ、「会計」という客観的数字を指標とし、社員を始めとしたステークホルダーとの”共有”が企業を強くする。
決して、数字を他人のせいにしてはいけない。
その原因こそが、経営者に課された使命であるからである。
そして、その”共通目標”を舵取るのが二代目社長であるアナタである!
●おすすめ度→★★★★☆
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