2-I:エトセトラ

『白昼の死角』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『白昼の死角』 高木彬光氏著

●最近、昔の<名著>にふれてみたい心境である。

「あの作品って、昔耳にしたけれど、そういえば読んだことがなかったなぁ・・・」

そんな著を探して書店をぶらついた。

先日、『ジェネラル・ルージュの凱旋』を紹介した。

今風にいえば、<ミステリー>のジャンルになるのだろうが、今では影をひそめた<推理小説>に足が向かった。

そこで手にとったのが、本書。

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●舞台は、戦後間もない昭和20年代初め。

著者の高木彬光氏が、実際に偶然出会った”天才的知能犯”の実話がモデル。

当時は戦後復興期のどさくさに紛れて、”経済犯罪”とくに”詐欺”が横行した時代である。

本書の題材は「手形詐欺」が主流であるが、現代の複製防止技術の発達や警察・銀行能力の向上からは考えられないような舞台・手口が語られている。

 

●本書は実話をモデルにし、推理小説といっても”犯人”は分っている。

いわば、犯人目線の回顧録である。

「犯人が分っている推理小説?」

最初はそう思っていたが、読み進めるにつれて、犯人の犯罪心理や次の展開など、今でいえば<サスペンス>の趣きがあり、次々と物語の中に引き込まれていく。

 

●本書の初版は、1960(昭和35)年。

海外では、アルセーヌ・ルパンなどの<悪党小説>が産声をあげた時代であるが、日本においては、まだまだ<推理小説>どころか<探偵小説>であった時代である。

そこに当時まだ稀少であった”経済”という要素を加え、戦後の表と裏を絶妙に織り交ぜた作品に仕上がっている。

その後は、1979(昭和54)年に映画化され、大ブームを呼び起こした作品である。

当時の僕は、まだ15歳。だから生の映画を観た記憶はないが、おそらく広告が盛んにおこなわれていたのだろう。題名が記憶に残っていたひとつであった。

次は、何を読んでみようか・・・・・また書店をぶらつくのが楽しみである。

 

●おすすめ度→★★★★☆

 

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●850ページもあるので致し方ないのであろうが、文庫本なのに1,200円もした。

知らず知らずの内に、文庫本って高くなっていってますよね・・・。

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『ジェネラル・ルージュの凱旋』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『ジェネラル・ルージュの凱旋』 海堂尊氏著

●数日前、偶然我が家のテレビが映画版の『チーム・バチスタの栄光』を映し出していた。

宝島社の「このミステリーがすごい」大賞に選ばれ、過去の”このミス”においても最高の作品と絶賛されるだけあって、ミステリーの趣きを醸し出しながらも、作者自身が勤務医としての現場感覚から画かれる描写は絶品であった。

そして、作者の「医療」に対する”考え”や”社会示唆”をベースに感じ取ることができるすばらしい原作であった。

その映画版が偶然映し出されていたので、「最初だけ・・・」と思っていたが、ついつい最後まで観ることになった。

原作もさることながら、原作のキャラクターを微妙にアレンジした映画版も最高であった。

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●番組の最後に、今週末に公開されるという『ジェネラル・ルージュの凱旋』の紹介があった。

執筆順でいくと、この2作品の間には『ナイチンゲールの沈黙』という作品があるので、次はその作品を読もうと思っていたが、今夜遅くクライアントとの約束があったので、その待ち時間に読もうと昼間に『ジェネラル・ルージュの凱旋』上下を購入しておいた。

昼食時にちょっとだけ、かじり読みをしたのであるが、序盤からスリリングな展開。

夜の待ち合わせ前も・・・帰宅してからも一気に読み続けた。

 

●連続作品の舞台をそのままに、<田口-白鳥コンビ>が今回もテンポの良い流れをつくっている。

”このミス”へのエントリーを意識した『チーム・バチスタの栄光』は、ミステリー色がちりばめられ、完成度も最高であったが、数作を経た本作品においては、作者の医療観・社会観をベースに感じることができる。

『チーム・バチスタの栄光』ほどのセンセーショナルな印象はないものの、読み出したら止まらないこと間違いなしである。

・・・結局、翌日(今日)の午前3時まで一気に読み続けることになってしまった。

 

●おすすめ度→★★★★☆

 

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●『ジェネラル・ルージュの凱旋』と、その前作となる『ナイチンゲールの沈黙』は、同じ時間と空間を共有した作品になっているようである。

僕は前後逆から読むことになったが、両作品を読むと、同時進行的な時間を感じる一方、同じ時間・同じ空間で別のドラマが起こっていることを感じることができるようである。

まるで『24』のようである。

映画は『ジェネラル・ルージュの凱旋』であるが、もしかするとの片鱗も織り込まれるのかな・・・?

今度は、『ナイチンゲールの沈黙』を買ってみよっと・・・また眠れなくなるな・・・。

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『オバマ大統領演説』を”生”で聴いてみよう!

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『オバマ大統領演説』を”生”で聴いてみよう!

●先日就任した、オバマ第44代アメリカ合衆国大統領

僕も生の音声で、新大統領の就任式や過去の演説を聴いた。

英語がわからなくたっていい。

”生”から伝わる臨場感や迫力を感じればいい。

そして、自分の記憶に残る”キーワード”があればいい。

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●この世界経済危機に期待されているのは、我が国ニッポンの首相でも、かつての帝国でもない。

やはり世界が期待しているのは、アメリカの活力とリーダーシップである。

それが証拠に、ベストセラーに日本の政治家の書籍を見ることはないが、amazon(アマゾン)では、ベストセラー上位100の内、4冊ものオバマ新大統領の生の演説集を見ることができる。

 

●amazon:1位

 

●amazon:5位

 

●amazon:59位

 

●amazon:80位

 

 

●臨場感と迫力。

そして心に残るキーワード。

それこそが、現在の地球市民が求めている答えであり、企業経営の現場でも求められていることであるはずだ。

二代目社長のアナタは、オバマ新大統領の演説から、たった今期待されている”キーワード”を読み取ることをおすすめする。

それはすなわち、世界のリーダー・アメリカが向かう方向であり、今後の政治・経営の向かう方向の牽引としてのキーワードでもある可能性が非常に高いからである。

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『蟹工船』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『蟹工船』 小林多喜二氏著

●本作品は昭和初期の1929年(昭和4年)、今から80年前に描かれた作品である。

「帝国主義」のもと、「富国強兵」とともに日本や当時の先進諸国が”戦争”を繰り返していた時代であり、”資本主義”というよりもまだまだ労働者の人権や人格などという感覚はなく、労働者という<人>が機械以下の道具と考えられていた労使の封建社会の時代である。

そんな本書は、大正末期から昭和初期にかけて「個人主義」の行く先である資本家や国家(=”お金を出す人”)だけが肥える一方、労働者が疲弊するという(彼らの言い分)社会構造を否定し、「社会主義」「共産主義」によって”働く人”が肥える世の中を目指すという社会を掲げた<プロレタリア文学>を代表する作品として評価されている書である。

初版以来100版以上の増版を重ね、どの時代にあっても読み続けられる書のひとつであるが、「世相を反映する」といわれる東京駅の書店で現在ベストセラーとして再び脚光を浴びている一書でもある。

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●現在の我々の時代環境からは、当時の労使関係や生活格差は想像を絶するものであることと思われる。

金銭的尺度での”格差社会”は当時よりも現代の方が差があるが、当時の格差は金銭的格差以上に、人間格差の時代であったことが分る。

現代には金銭格差はあれど、その金銭を獲得する”機会”にはかなりの「平等」が施されている

「人権」「人格」を重んじたうえでの格差社会である。

しかし、当時の労使関係は、労働者を人として扱うことはなく、生産過程の道具として扱う世の中であった。

更に、何も言えない労働者を低賃金や無給残業で働かせる一方、働く行為をすることがない資本家は肥え、しかも国家とつるんでいる。

帝国主義の名のもと、「お国のため」と働く労働者にとって、本来”味方”であると思っていた「国家」が、実は労働者を酷使する資本家の相棒であると唱えられたのがこの時代であった。

 

あれっ?

それって、今の自分たちと一緒じゃない?

 

そういった共感から、今再び本書が脚光を浴び、サラリーマン層の世相を反映するといわれる東京駅の書店でベストセラーになっている。

 

●プロレタリア思想に同調する否は別の次元として、「日本国の再生」「企業の繁栄」の名のもと、雇用をちらつかせたサービス残業等の違法労働強要や、会社からの一方的な賃下げは本書に描かれた労働者無視の社会背景と酷似している。

断っておくが、僕は”資本主義者”である。

会社経営における目的は、「経営理念=その会社経営を通した社会実現・貢献」にあるが、その前提(人間でいえば血液にあたる)となるのは「利益追求」である。

先ずは、資本家・経営者がいなければ、会社や雇用の場が創造されない。

しかし、その最大利益を追求されるためには、労働者の能力が最大限に発揮されることが不可欠である。

本書とは時代背景や教育の異なる現代にあっては、経営者が労働者の”人格”を尊ぶことは会社の繁栄になくてはならないベースであり、「労使協調」こそがこの苦難の日本を救うキーワードであるといえる。

そのことを無視した昭和初期の経営を行うとどうなるのだろうか?

今から80年前に描かれた本書。

それが物語っている。

二代目社長のアナタは、本書を読んで自らが昭和初期の無策といえる経営モドキのトップになっていないかを省みる必要がある!

 

●おすすめ度→★★★★☆

 

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●本書には、『蟹工船』以外に『党生活者』という作品も収録されているが、労働運動に関わった著者の思想を知るうえでも興味深い一作である。

プロレタリア文学は、その思想弾圧の歴史から読むことを敬遠される方も多くいるようであるが、自身がプロレタリア思想に「同調」するか否は横においておき、純粋に文学として、また時代を知る一作として本書に触れることをおすすめします。

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『モモ』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『モモ』 ミヒャエル・エンデ氏著

●お盆休みの方はいかがお過ごしですか?

お盆休みが終われば、子供たちの夏休みも終盤。

「お盆休みは子供たちの夏休みの宿題の手伝い」という方もいらっしゃったのでは?

本書も、何年か前の夏休みに子供たちに「読書」をすすめたときの一冊です。

冒険ファンタジーの第一人者として、『はてしない物語』など多くの名作を生んだミヒャエル・エンデ氏の作品。

物語だけではなく、挿絵までも著者が描いた作品として、子供たちはもとより、大人にも親しまれている一冊なので、「あっ。これ小さいときに読んだことあるよ」という方もいらしゃると思います。

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●いつの時代なのだろうか? 場所はどこなんだろうか?

何れにしても、そうとう昔のヨーロッパを連想させる時代にいた、不思議な少女<モモ>が主人公。

モモは廃墟に住み、身なりはもじゃもじゃ頭。だけど、モモの周りにはいつも多くの人が集まってくる。

子供ばかりではなく、大人たちもたくさん集まってくる。

それは、モモと話をすると心が和み、悩みなんかスッ飛んでしまうからだ。

でも、モモがしゃべるわけではない。モモは、ただただ黙って聞いているだけ。

モモには、そんな不思議な魅力があった。

 

●そんな町に、ある日突然、灰色の男たちが現れた。

彼らは、みんなに「時間」を倹約させて、世の中の時間を奪い取ろうとたくらんでいたのだ。

それまでは、のんびりと流れる時間の中で、おしゃべりやゆとりが人々に「幸せ」をもたらしていたのに、次第にみんなはあくせくするようになっていく。

「時間を倹約すると、時間がもっとできる」・・・・・はずなのに・・・・・?

時間を倹約すればするほど、時間がなくなっていく。

それは、人々の幸せがなくなっていくことをも意味する。

そして物語はクライマックスの「時間泥棒VSモモ」の対決・・・・・・・・・・。

 

●ミヒャエル・エンデ氏の不思議な魅力によって、読者もその物語の住人になったかのように感じることができる作品である。

小さいときに読んだときには、『はてしない物語』同様、冒険ファンタジーとして興味深く読んでいたが、大人になってあらためて読み直すと、そこには「時間」「幸せの価値観」など、多くの社会的示唆・風刺が込められていることに気付く。

 

子供たちの「夏休みの一冊」としてはもちろんのこと、大人になってあらためて読み直すとまた違った感想がもてる一冊です。

 

●おすすめ度→★★★★☆

 

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『ハーバードMBA留学記』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『ハーバードMBA留学記』 岩瀬大輔氏著

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●僕の夢のひとつに、世界の経営学を牽引する「ハーバード大学(Harvard University)のMBA(Master of Business Administration:経営学修士)で学ぶ」ということがあります。

「知識」を詰め込む日本型大学(院)の授業とは方向性が異なり、より「実践」に即した場が海外のMBAの特色です。

従って、教授陣も学問としての経営学という捉え方ではなく、教授自らも企業経営に携わっている方がほとんどです。

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●最近では、日本版MBAを設ける大学やビジネススクールもありますが、その歴史は海外からの流れです。

より「実践」に即した授業を受けるからなのか、海外の風土なのかは分りませんが、日本の大学を卒業した日本人のほとんどが、企業や官庁へ「就職」を希望するのに対し、海外MBA取得者の第一目標は「起業」にあります。

グローバルな視点が不可欠となった現代において、最近の書店にも「MBA」の書籍を多く見かけるようになってきましたが、そのほとんどが「学問的」書物ばかりであり、「MBAの雰囲気」を知るための書籍はほとんど見かけません。

そんな中、1年半強ほど前だったでしょうか。本書を手にしました。

 

●著者の岩瀬氏も働きながら留学資金を貯めて、「職と前途」を引き換えにハーバードに学びました。

そこでは、想像以上の「勉強量」と「自発性」が必要だったようです。

よく「日本の大学は入りがたく出やすい。海外の大学は卒業が困難である」といわれますが、授業についてこれない(=予習をしてこない)学生は、進級できずに大学を辞めていくはめになるそうです。

また、世界各国から集まるハーバードにおいては、活発に意見を述べないと評価されない校風のようで、知識を詰め込む一辺倒では実力がつかないばかりではなく、卒業もできず、なによりも大切な「仲間からの信頼」を得ることができないようです。

僕もサラリーマン時代には国際事業部に勤務していましたが、海外の方とビジネスで交渉をすると、「沈黙=YES」という暗黙の了解があり、日中口頭打ち合わせを済ませると、夜には先方から議事録がFAXされてきて、こちらの了解を「サイン」してくれというありさまでした。

日本人同士の感覚からすると「そこまでしなくても」と、人によっては憤慨しかねないことですが、海外では「標準」的なことです。

心情的(文化的)には拒否反応を起こしかねませんが、ビジネスとしては至極「真っ当」なことだといえます。

それだけ日本人は勤勉ではありますが、ビジネスにおいては「あいまい」なのが世界標準でみたときの現状です。

単一民族の日本人に比べて、海外の方は「自衛」本能が強いのかもしれませんね。

 

●本書においては、著者がMBAを学ぶに至った考えや、想像と現実のギャップなど、実体験を綴っています。

もちろん学術書では記されていないことですし、留学本の形式だけの記述からもわかり得ない「実際」が記されています。

しかし、前半はおもしろく読み進めることができるのですが、途中からは日々の日記風となっていくのがちょっと物足りない感じでもあります。

ただし、このような「体験記」は類書が少ないので、留学気分をかじるには程よい一冊であると思います。

 

●おすすめ度→★★★☆☆

 

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『ツキを呼ぶ「魔法の言葉」』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『ツキを呼ぶ「魔法の言葉」』 五日市剛氏著

 

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感謝します

 

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たったこの3つの言葉で人生が変わる

 

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●たったこれだけ。

しかも「万国共通」。

この小冊子は、既に60万部以上広まっているらしい。

「これだけで人生変われば世話無いよ」

「たった、これだけかよ」

 

そう!

アナタは賢い。

これだけで商売繁盛なら誰でもうまくいく。

本当にそうなら、経営コンサルタントもメシを食ってはいけない。

でも、「たったこれだけ」ならば、やってみる価値はある。

しかも、直ぐにできる。

おまけに、言葉を発した方も、受け取った方も「気持ちがイイ」言葉ばかりである

簡単にできる。

簡単にできることこそ、「気持ち」が込められているか否かを人は察知する。

心から発する言葉にはエネルギーがある。

たったこれだけ。

だから期待はしてはいけない。

でも、心から発すると人生は変わる。

「言葉を発する」ということは、そう信じることが大切なのである。

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(本書をイメージした僕の「マインドマップ」)

●おすすめ度→★★★☆☆

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『ティファニーで朝食を』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『ティファニーで朝食を:Breakfast at Tiffany’s 』 トルーマン・カポーティ氏著 村上春樹氏訳

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●原作は1958年。そして、オードリー・ヘプバーンさん主演の映画が上映され世界に<ティファニー>の名を轟かせたのが1961年。

原作を読んだこともなければ、映画を観たこともない。

そんな僕でも、題名だけは知っている。

半世紀を経た今日においても、未だ色褪せない世界的不朽の名作のひとつである。

僕だけではなく、世の男性諸君にも、原作も映画も知らないのに「テイファニー」と「オードリー・ヘプバーン」の名前は知っているという人もかなりの数いるのではないでしょうか?

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●僕たち夫婦が結婚した10数年前は、「婚約指輪は給料の3カ月分!」というCMが、世のカップルを感化させていた時代であった。

僕もキッチリ3カ月分の婚約指輪をプレゼントした(当時の愛車よりも数段高く、生まれて最高の買物であった)

銀座やその周辺の宝石店を毎週妻と歩き周り、「やっぱり、ティファニーだよね」ということで、ティファニーの指輪を贈った。

同じダイヤでも、気品というか輝きが違うのがティファニーであった。

僕たち夫婦はアメリカのロサンゼルスで挙式を行ったのであるが、新婚旅行でアメリカ大陸を横断して、ニューヨークのティファニー本店にも足を伸ばした。

頭の片隅に、オードリー・ヘプパーンと、この名作の名前があったからだと思う。

憧れていたイメージをいささかガックリさせるほど巨大なつくりの本店ではあったが、ヘプバーンもここに立ったのかと思うと、なんとなく映画のワンシーンにいるような気分になれたものである。

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そのときに購入し、今も愛用している「ペーパーウェイト」。

本書の中でも、主人公のホリー・ゴライトリーが、高価なモノは買えないけれど「ティファニーへのお礼」を込めて、自分のカードを購入したと語る場面があるが、僕もそんな気分だったのかもしれない。

 

●本書を読むきっかけとなったのは、村上春樹氏であった。

先日紹介した、村上春樹氏訳の『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー氏著)。

ちょうどその作品を読み終えたときに書店をぶらついていたら、同じく村上春樹氏が訳した本書が目についた。

ティファニー・ブルーの表装。

思わず購入。

何故か表装に「猫」の図柄?・・・物語を読み進めていく内に納得。

 

●いつまでも自由奔放な主人公ホリー・ゴライトリー。

彼女は、辛い過去と華やかに見える現実との狭間を行き来していた。一見華やかに見える現実も、形ある現実なのか虚の世界なのか、おそらく本人にも分らない。

現実といえば現実。空想の世界といえば空想の世界。

夢だったのかもしれないし、憧れだったのかも知れない。

そんな彼女が唯一の落ち着きを取り戻すのが「ティファニー」での空間。

華やかな空間に、厳かな雰囲気。

その空間は彼女を魅了し、いつか自分もティファニーにふさわしい人生を送れるようにと願う日々であった。

彼女を取り巻く人々も、彼女のことが現実なのか空想の世界の人物なのか、はたまた、自分の頭に描かれた幻なのか・・・。

人生にとって大切なものとは何なんだろう?

 

●オードリー・ヘプバーン主演の映画は、原作とは趣きを異にした作品に仕上がっているようです。

良い意味で、本書と映画と二度楽しめる作品のようだ。

本書自体は、ノヴエラ(中編小説)なので、いささか物足りない感じの「★3つ」の評価ではあるが、村上春樹氏の領域とクロスする部分が多く、それ故村上流文体であると思わせる旋律が漂っている。そして、「映画」や「原作」にも触れてみようかなと思わせる作品に仕上がっている。

従って、「★4つ」の評価とした。

●おすすめ度→★★★★☆

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『ロング・グッドバイ』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『ロング・グッドバイ』 レイモンド・チャンドラー氏著 村上春樹氏訳

●目を惹く表装、村上春樹氏の翻訳、そして、ロング・グッドバイとうタイトル。

先日書店をぶらついているときに、気になって購入した一冊である。

でも、太宰治氏の『グッド・バイ』と似たタイトルが頭の中を錯綜して購入したのかもしれない?

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●ここ1~2カ月は、ミステリーにはまっている。

そして、ハードボイルドの代名詞と称される本書に挑戦。

主人公の私立探偵フィリップ・マーロウの直線的な生き方と、そのために巻き起こった事件を描くミステリー大作でもある。

一説によれば、マーロウを自身に見立てたチャンドラー氏の自叙伝的要素も含んでいるらしい。

さて、僕は初めてチャンドラー氏の作品に触れたが、その特徴であるところの「やたらとくどい修飾センテンス」が耳障り(目障り)であった。

その形容句こそが、チャンドラー氏の真骨頂であり、他の小説家が模倣しようと試みてもその域に達することができなかった領域であるが、僕にはなじめなかった。

ストーリーそのものはおもしろいのであるが、ストーリーがギアチャンジして加速するときに、何かアクセルを踏みながらサイドブレーキを引いている感覚であった。

緩急・・・いつでもそのお得意の洒落たセンテンスが主役であるが如く、せっかくの展開をさえぎってしまうと感じたものだ。

物語の中でも、あまりに洒落た言葉を吐こうと意識する主人公に対して、「気の利いた言いまわしは不要だ、マーロウ」と苦言を呈される場面があるが、その通りだ。

また、主人公の設定が「こんな人いるの?」と思えてしまう。

常人では考えられないことに首を突っ込む。ハードボイルドというよりは、単にキレやすいオッサンだ。

それに、ストーリーの始動設定が理解不能であった。・・・まだ、横溝正史氏の作品の方が、十分設定が理解できる(僕は横溝ファン)。

 

●僕は、原作も従来訳にも触れたことはないが、本書の村上春樹訳版は、原書に忠実に意訳を抑えているとの評判である。

巻末に、村上春樹氏のチャンドラー感、文学の世界におけるチャンドラーの試みと評価が記されているが、そちらも興味深い内容であった。

「ハードボイルドの定番」として多くの人が絶賛する書であるので、その内容・文体共に、一度は触れてみるとよい書である。

 

●おすすめ度→★★★☆☆

 

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●今日本屋さんをぶらついていたら、別の村上春樹氏の訳書に出会った。

これまた名著『ティファニーで朝食を』。

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テファニー・ブルーの表装に目を惹かれて購入。

読み終わったら紹介しますね。

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『ウェブ進化論』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『ウェブ進化論』 梅田望夫氏著

●現代社会において「調べもの」といえば、ほとんどの方がインターネットを活用することだろう。

辞書や書籍のような「アナログ」には、体系的に学習できたり、自分が意図しない情報が目に入ったりするというかけがえのない利点があり、そのために、しっかりと学ぶときには今でも書物は欠かせない。しかし、てっとり早く情報を仕入れるにはインターネットが一番である。

インターネットが普及するわずか10年余り前には想像もつかなかった現象だ。

そして、ネットの世界は現在進行形で増殖している

米国シリコンバレーに在籍経験のある著者は、そのネット世界のウェブの特性として<インターネット><チープ革命><オープンソース>の3つを挙げている。

Photo_4 ←ネットは情報の宝箱。

 

●将棋界の7大タイトルを全て一度に手にした羽生善治棋士(現:王座・王将の二冠)。

本書の帯には、羽生氏の「これは物語ではなく現在進行形の現実である」という推奨が記されている。今では棋界のベテランに位置する羽生氏であるが、当時はPCを屈指した棋譜分析をする「新人類」と揶揄されていた。

将棋という伝統に、インターネットという革命を持ち込んだのが羽生二冠である。

 

●「インターネットの登場は人類の革命のひとつである」といっても過言ではないくらい、インターネットは我々の日常を変化させた。

そして、半導体等のパソコンを構成するパーツの急激な進化と廉価化というチープ革命によって、莫大な情報を瞬時に処理できるハードが普及していった。

そのことは、それまでの「パソコン=自分用の情報」という構図を、ウェブ上(=あちら側)での処理・蓄積を可能にした。

そのため、そういった情報がネット上に公開されるオープンソース化が急激に進んでいった。

それら一連の流れによって、自分だけの情報がウェブ上で公開することが可能となり、その情報が蓄積できることを可能にした

そこに目を付けたのが「検索エンジン」である。

本書では、検索エンジン最大手のグーグル(Google)についても言及している。

検索エンジンは、世界中の情報を集め・整理している。

その成果は、「情報を知識に転化させる」ことを可能にしているのだ。

 

●ネット社会は、従来のビジネス形態をも変革させていった。

ネットのウェブ上では検索(調べもの)に留まらずに、ミクシィのような交流の場の創造をも生むようになった。

もはや、ネットは自由な共同作業の場となり、不特定多数・無限大・ビジネスチャンスの場へと変貌しているのである。

「1億人から3秒の時間を集めること」

現在のネット世界を表現した著者の言葉である。

リアルの世界では「たった3秒」にしかすぎない無価値な時間が、ネットの世界では莫大な価値を生む可能性を秘めている。

リアルの世界でも「3秒」を大切にする人・企業がこれからの社会を引っ張っていくということであろう。

自由・増殖する世界・・・それがネットの世界。

この流れを知り、そしてリアルにも活かしていく。

そんな時代だ。

一方、自由な世界であるからこそ、そのバーチャル性とリアルを混同したがために起きている悲劇も後を絶たない。

しっかりとした「リアルな感性」を持ち合わせたネット活用こそが肝要であると思う。

●おすすめ度→★★★★☆

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『フランス料理の「なぜ」に答える』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『フランス料理の「なぜ」に答える』 エルヴェ・ティス氏著 須山泰秀氏訳

「船場吉兆の廃業」→その船場吉兆へ、料理の研究のために毎日訪れていた辻調グループ創業者・辻静雄氏(厳密には、義父の調理学校から発展させた二代目社長)の半生を描いた『美味礼賛』を友人から紹介され読了→その書籍では、辻静雄氏の半生と共に、「料理」そのものについての記載が多数あった。→料理を知りたい。料理をつくってみたい。

そんなこんなの想いをめぐらせながら、書店をぶらついていたときに発見したのが本書。

”料理を科学する”

本書のテーマである。

Photo_4 ←ランキング上昇中!ありがとうございます。

 

●料理のレシピ、あるいは、肝心の味は、料理人から料理人へ、母から娘へと伝わってきました。

スフレをつくるときに「卵を一度に加えないで二個ずつ加える」とか、マヨネーズをつくるときに「水に油を加えるのではなく、油に水を加える」といった経験則が伝わってきました。

発見した当人には実感があるものの、教わった人にはピンとこないのが経験則です。

それに、経験則の伝達は発展性が乏しいという欠点があります。

根本を理解(究明)していないがために、応用できないことが原因です。

これは、料理の世界に限ったことではなく、経営においても同様のことがいえます。

まずは「人マネ」。そして、次は「オリジナリティ」。でも、そのオリジナリティを生むことができる限られた人は、探究心と創造力、そして根性を持ち合わせた人にしか成し得ません。

 

●本書は、「料理を科学する」ことに主眼をおいています。

著者のエルヴェ・ティス氏は物理化学者です。しかしながら、科学的見地から100%料理を究明しようとすると、「料理本」としてはおもしろくない内容になってしまいますので、著者は「料理をするための」「料理の味をよくするための」科学的究明を心掛けています。

従って、科学的根拠を明らかにしながらも、科学的領域を抑えながら、「味」をよくする調理法を紹介していますので、「料理」に興味がある方にとってもってこいの内容であるといえます。

また、偶然ですが、訳者の須山泰秀氏は「辻調グループ」の教授でした。

料理を「職業」とする調理師を育てるにあたって、創業者の辻静雄氏が最も苦心したのが、料理を「教える人」を発掘・育成することでした。

料理人が料理人に教えるということは、将来自分の首を絞めるに等しいからです。

「自分の知っていることを全て教える」という辻調グループの理念を受け継いでいる須山泰秀氏の翻訳も、本書を興味深く読む一助となっています。

通常の翻訳本以上に、自らも研究し、原文の翻訳欄外に、自身の研究からの見地や、現代料理界の見地を記してあることも参考になります。

 

おししいゆで卵のつくりかた知っています?

だれでもつくれる「ゆで卵」。お湯の中に卵を入れて待っているだけ。

そんなゆで卵も、同じレシピであっても手順が違えば、おししくもまずくもなります

これまた経営と同じ

 

肝心なのは、水から卵を入れないこと。沸騰したお湯に卵を入れる。

お湯には、塩または酢を入れる。

10分ゆでる。

すかさず、冷水に入れて冷却する。

料理をする方ならば、誰でも知っていそうなことです。

 

でも、なぜ、お湯じゃなきゃだめなの?

なぜ、塩や酢を入れるといいの?

なぜ、冷水に入れて冷却するの?

その<理屈>を知る人は少ないはずです。

その理屈が分っていれば、「卵」をゆでる他の料理にも応用ができるはずです。

そして、卵料理をより一層おいしい料理に進化できるはずです。

その「なぜ」に対する「答え」が本書には記してあります。

料理が楽しくなりますよ!

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この鮮やかな「ピンク」と「?」マーク。とても惹かれる表紙なんですよ。

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『美味礼讃』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『美味礼讃(びみらいさん)』 海老沢泰久氏著

●「料理界の東大」、「世界三大料理学校」と称される日本一の調理師専門学校・辻調理師専門学校の創業者・辻静雄氏の半世をノンフィクションとフィクションを織り交ぜて小説仕立てに仕上げた書である。

一昨日(5月28日)、日本料理の老舗・船場吉兆が廃業を発表した。

そのときに、僕の友人が、本書にも船場吉兆の創業者・湯木貞一氏の名が登場することを覚えていて、おもしろい内容だといってすすめてくれた。

文庫版としても初版が1994(平成6)年といささか古く、なかなか書店で発見できなかったが、数件目で探し当てて、早速読み終えた。

この手の少し古い本はネットで購入するのが一番手っ取り早いが、古い書籍であるからこそ、書店をめぐり「本との出合いの瞬間」を楽しみたいものである。

Photo_4 ←ランキング上昇中。ありがとうございます。

 

●辻静雄氏は、元々は新聞記者であった。その偶然の取材において知り合った女性と結婚する。そして、奥さんの実家であった調理学校の経営に参画することになる。

二代目社長である。

二代目社長といっても生まれもった宿命からではない。従って、料理の世界においてはズブの素人であった。

当時の料理学校といえば、お金持ちの主婦や結婚前の女性の料理学校であった。

ふとしたことがきっかけとなって、本格的な調理師を養成したいと心した辻静雄氏が目をつけたのが西洋料理・フレンチであった。当時は昭和30年代半ば。フレンチといっても、オムレツやトンカツなど和風の域を出なかった時代であり、まだまだニセモノやなんちゃってフレンチの頃である。

そこから、二代目社長・辻静雄氏の半世記がはじまる。

 

●本書の楽しみ方は、ふたつ。

ひとつは、<料理>を楽しむことである。

もうひとつは、<経営姿勢>を学ぶことである。

辻静雄氏は、とにかく勉強熱心である。そのことを業としない人にとってみれば、度が越えていると思えるくらいであろう。ただし、それを業・商売とするからには、そのくらいの「覚悟」「実践」が必要であることが本書のいたるところで表現されている。

義父の調理学校に入るまでは、料理の世界とは縁のなかった辻静雄氏。

はじめにやったのが、鯛(たい)の三枚おろし。包丁さばきの訓練を願い出たところ、義父から毎日30枚おろせと命じられた。魚の中でも鯛が最も硬く難しいからである。それからは毎日実践した。そして、何と半年間・5,000枚以上さばいたときに、その感覚を身につけるまでにいたった。・・・その域まで徹底してやらないと、その道ではメシを喰えないのである。

ところが、そこで辻静雄氏は迷うことになる。

創業者の義父は元料理人であったが、自分は料理人ではない。そんな自分が、生徒を教え、ましてや料理学校を経営できるかという不安であった。

そんな迷いの中、確証があったわけではないが、フランス中の有名レストランを妻と共に食べ歩く旅にでた。傍からは食道楽にしか見えないかもしれないが、商売として食べ歩くのである。従って、昼も夜も、毎日毎日レストランのこってりとした料理を口にしなければならない。しかも、神経をとがらせての食事となる。・・・経営者の執念がうかがえる行動であり、それが元で後年は肝臓病を患うことにもなった。

見知らぬ土地での旅は、多くの料理と共に、多くの出会いをもたらした。

最終のできあがりをイメージできるかが料理の良し悪しを決める。

腕の良いコックがいても、最終の味は知らない。

だからこそ、その「最終形」を教えるのが経営者の役目である。

その旅で出会った生涯の複数の友人たちは、みな同様のことを口にした。

辻静雄氏自身が、経営者としてもやっていけると目標がもてるきっかけにもなった旅でもあった。

一方、料理そのものも非常に楽しめる書である。

多くの実在店名や実在の料理が登場し、その料理そのものの「調理法」が登場する。また、有名店の隠しテクニックも満載である。

男性目線・女性目線、双方から楽しめるのではないだろうか。

従って、自分でも「つくってみたい」と感じる書である。

料理書としても経営者の書としても学ぶことが多く、また、とても楽しく読むことができる一冊である。

●おすすめ度→★★★★☆

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●本書の中に、実名書が多く登場する。その中でも、後年日本料理にも力を入れた(そのときに船場吉兆に毎日通った記載が登場する)辻静雄氏自身の著による英語版の日本料理を紹介する書があった。・・・う~ん、気になる・・・やばい・・・買っちゃおうかな~?・・・僕は図鑑が大好きなのだ。

●本書を、経営者のチャレンジ書としてもおもしろいと感じた方は、日産のMr.CARLOS GHOSNの『SHIFT(洋書)』や、ヤマト運輸・小倉昌男氏の『小倉昌男・経営学』がおすすめです。

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『火車(かしゃ)』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『火車(かしゃ)』 宮部みゆき氏著

●最近、ミステリーにはまっている。

「次は何を読もうかなぁ?」

そう思案しているときにヒラメイタのが、宮部みゆき氏であった。

スマップ(SMAP)の中居正広さん主演の映画『模倣犯』は全部見たことがあるが、書店をにぎわす宮部氏の書籍を読んだことがないことに気付いた。

<第6回(1993年)・山本周五郎賞>に輝いた本作品を、「宮部みゆき・最高傑作」と賞賛する方が多い。

20年続いている宝島社主催の<このミステリーがすごい!>においても、過去の累積ナンンバー・ワンを2008年に選考したが、その最高峰ベスト・オブ・ベストにも選ばれている。

そこで、昨夕本書を購入。

・・・ふむふむ。

・・・・・もう少し読んでみよう。

・・・・・・・つぎこそ寝よう。

・・・・・・・・・・え~い。ここまできたら読破だ!

気がつけば朝日が昇り、ほぼ徹夜。

だから、今日は超ねむい。

それほど面白い。

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【火車(かしゃ)】

火がもえている車。

生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶという。

ひのくるま。

 

●舞台は、1990年頃(時代が平成となったころ)の日本。本作品が発表されたのが1992年(平成4年)。

1987年10月のブラックマンデーを引き金に、日本経済のバブルが一気にはじけ飛んでから数年を経たころである。

日本経済は大打撃を受けたものの、オイルショック等の過去の経済不況のように「一時をしのげば経済は回復する」と、誰もが思っていた頃である。

だからこそ「不況」という言葉を使い、反対語の「好況」まで耐えればよいと思っていた時代だ。

その後の日本経済は「不況」ではなく「衰退」であることを知らされるのは、それからまだ数年を経てからのことである。

従って、その時代にあっては、バブルの「夢」を追い、再び「好景気」が来ると期待している者がほとんどであった。

そんな時代背景に表れたのが<クレジット・カード>である。

昭和の時代においては、欲しいものがあれば自分で勝ち取るか、我慢するしかなかった。

ところが、1980年代頃からクレジット・カードが出現し、一般の者でも無担保で数百万円も借りることができる時代へ転換していった。

「夢」を見た中高年は、一気に借金地獄へと転落していったのが当時である。最近の風潮は若い者の浪費が目立つが、当時は住宅ローンを抱えた中高年がサラ金にはしることが目立った時代であった。

法外な金利やおどしによる取立てがまかり通っていた時代背景である。そして、バブルの崩壊。・・・夜逃げや自殺があとを絶たない壮絶な時代への幕開けでったのがこの頃である。

 

●作品に織り込まれた時代背景。ジャンルでいえば、社会派ミステリーに属する。

それぞれが個性豊かな登場人物。

事件の進捗とあわせて、生活の異なる登場人物の人生が垣間見える。

あそこの角まで行ったら一休みしようと歩いていくと、ふと道を曲がったら違う風景に出くわし休むことよりも進む好奇心にかられる・・・そんな感じで、幾重にも展開する作品である。さすが現役ミステリー巨匠のひとりである。奥が深い!

だからこそ、寝れない。

主人公?犯人?被害者?・・・・はたまた時代の象徴?

物語の進展と共に、なぞの人物・彰子が「違った価値観」で見えてくる。

そんな魔法のような作品である。

「宮部みゆき・最高傑作」・・・・・そう評されるだけある力作であることは間違いない!

●おすすめ度→★★★★★

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『チーム・バチスタの光栄』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『チーム・バチスタの光栄』 海道尊氏著

●このGWは<ミステリー>を読もう!と決めていた(100kg友人の影響かな?)。

先日は手始めに、江戸川乱歩氏の『怪人二十面相』を30年強ぶりに読んだ。

GWも終盤となる昨日。最後の夜更かしが許される晩にもう一冊読んでみようと書店をうろついて決めたのが本書。

発売当初から書店を飾り、映画化までされた本書を、以前から気にかけていた。

さすがに<第4回(2005年度)「このミステリーがすごい」大賞受賞作>(宝島社主催)である。

おもしろい!

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●舞台は旧帝大医学部系列の大学病院。

その医学部出身で、米国でバチスタ手術(左心室縮小形成術:肥大した心臓の一部切除。心臓移植の代替手術。)で鳴らした桐生恭一が招聘された。

就任後の桐生は、成功率60%といわれるバチスタ手術にあって、26ケース全て成功という輝かしい実績を残し、そのチームは「チーム・バチスタの奇跡」と賞賛されていた。

ところが、連続する「術死」。

腑に落ちない桐生は、高階病院長に調査を依頼する。

その調査役となったのが、エリート桐生とは正反対の道を行く医師・田口公平であった。

そんな田口が行った調査でも判定は不能。・・・そしてまた術死。

そこで登場したのが、厚生労働省の白鳥圭輔。

 

●パッシヴ(受動的)な田口と、アクティブ(能動的)な白鳥。

他人の話を聞くことが上手な田口によって、対象者からもいろんな状況を聞きだすことができた。また、心の痛みも和らげることができた。

しかし、そこまで。

そこで真実は行き詰ってしまう。

双方の特性は相反するのではなく、双方の特性が融合したときに、初めて犯人に近づけるとする白鳥。・・・・・白鳥自身がいっているように、あくまでベースにパッシヴに他人の話を聞くということが先行していないとうまくはいかない。

物語の核となる「田口-白鳥コンビ」の誕生である。

このコンビによって、真相究明は進展?のように見えたものの、核心には迫れない。

白鳥の「仮説」によって消去法的に犯人像が絞られていく。・・・そして、いよいよ最大の対象者。・・・問題解明・・・結構あっけない幕切れだな・・・・・。

そこから、急展開。

物語は、一気にギアチェンジし、真実が明らかになっていく。

 

●現役勤務医の著者の作とあって、医学・大学病院事情が詳細に記された興味深い一冊である。

ミステリーという要素に、「医療とは何だ」「大学病院はどうあるべきか」という社会的背景がバックヤードにある社会派小説の側面もある。いや、作者が現役医師であることを考えれば、むしろそのことが作者の主意なのかもしれない。

そして、田口-白鳥コンビによる軽快なタッチ。

二人の調査進行から、対人会話術も学べる書でもある。

ミステリーとして良し。社会派小説として良し。そして、対人話術を学ぶ書として良し。

まさに「一石三鳥」の書である。

さすが大賞受賞作である。

●おすすめ度→★★★★★

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単行本は1冊完結、文庫版は上下2冊組です。

●本書が作家デビュー作となった海道尊氏。

稀代・現役売れっ子のミステリー作家に比べれば、まだまだ「深み」の足りない内容ではあるが、次を期待する出来栄えである。

映画版もそろそろレンタル開始時期だろうし、本書以降の作品も好評のようである。

現役医師という特性を活かして、東野圭吾氏・宮部みゆき氏・京極夏彦氏のような現役売れっ子ミステリー作家へと成長してほしいものである。

●それにしても、このGWで、日頃読まないジャンルの<ミステリー>を久々に読んでみた。

アナタにも、「読もう。読もう。」と思いながらも先送りしている書籍はありませんか?

ONとOFF。

時には頭の中をOFFにして、日頃読まないジャンルの書籍に触れてみるのもいいですよ。

小さいときに「探偵小説」を片っ端から読んでいた僕にとっては、次々とはまってしまうジャンルのひとつ、それが<ミステリー>です。

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『怪人二十面相(少年探偵1)』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『怪人二十面相(少年探偵1)』 江戸川乱歩氏著

●今日、5月5日はこどもの日です。

仕事柄、「経営書」を読むことが多い。小説を読むこともあるが、どうしても経営関係の小説や、指導者・戦略を学ぶ歴史小説を選んでしまう。

このGWで、そういったジャンル以外の書を読んでみようと思ったときに、読書好きの100kg友人がよく読んでいる<ミステリー>を連想した。

ネットで、最近のベストセラーをチェックしている内に、江戸川乱歩氏の名前を発見。

「そうだ、江戸川乱歩。二十面相を読もう!」と思った。

長女のKちゃんに以前買ってあげたのがあるはずだと思い出し、聞いてみたところ所蔵していたのがこの一冊。

Photo_4 ←ランキングがんばってます。

 

●<江戸川乱歩賞>というミステリー分野の登竜門があるように、江戸川乱歩氏は、日本のミステリー分野の草分けとなった偉大な作者のひとりである。

1894(明治27)年、三重県生まれであるので、作品も大正や昭和初期に手掛けられている。・・・三重県には、江戸川乱歩氏を偲んで、二十面相が住民登録されているそうです。

当シリーズも、当時少年向けに出版されていた『少年倶楽部』で連載されたのがきっかけであった。

本名は、平井太郎さん。ペンネームの江戸川乱歩は、推理小説の祖エドガー・アラン・ポーから由来している。・・・そういえば、『名探偵コナン』のコナン君も、江戸川(乱歩)+コナン(ドイル)からでしたね。

僕が小学生のときにはまったのがこのシリーズであった。

学校の図書館にあったシリーズを読破したものだ。

小学校のときには、二十面相シリーズだと思い込んでいましたが、今あらためて手に取ると「少年探偵」シリーズのようですね。

名探偵・明智小五郎が主役ですが、シリーズ名からも「少年探偵団」、中でも隊長(小五郎の秘書)の小林少年こそが、主役なのかもしれません。・・・この小林少年ももっと年がいっているのだと記憶していましたが、小学生だったんえすね。

明智小五郎と小林少年。・・・コナン・ドイル氏のシャーロック・ホームズとワトスン。

二十面相とモーリス・ルブラン氏のアルセーヌ・ルパン。

「パクリ」とうか何というか・・・・・小学生のころ「推理小説」を片っ端から読んでいたときには、頭の中で混ざっていました。

 

●小学校以来ですから、30年強ぶりに本書を読むことになります。

幾度のピンチを変装とトリックによって潜り抜ける二十面相。そして、そのトリックを見破っていく明智小五郎。

TVや映画という「技術」革新もさることながら、その映像と共に内容も「複雑化」している現代のミステリーに比べて、いたって「シンプル」なストーリー&記載です。

従って、今のミステリーに慣れている現代人にはいささか物足りない内容ではあるものの、その「展開の妙」や「読者に語りかける記載」には執筆のヒントが大いにある書でもあります。

本書はシリーズの第1作となりますが、当時(1936年・昭和11年)はもちろん携帯電話もありませんし、固定電話そのものもほとんどない時代です。

その時代の探偵は、どうやって捜査していたのか。その時代の大衆生活はどんな感じだったのか。

物語の内容そのものと併せて感じ取ると、また違った面白さが見えてくると思います。

 

●おすすめ度→★★★★☆

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●本書の中で、著者は二十面相のことを「怪盗二十面相」と記載している。一方、明智小五郎は「怪人二十面相」といっているし、本書の題名も「怪人二十面相」である。何か、著者の意図があるのだろうか?読んでいるときに気になった・・・。

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『マンガこの一冊で中国の歴史がわかる!』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『マンガこの一冊で中国の歴史がわかる!』 宮崎正勝氏監修 たかもちげん氏画

●吉川英治氏の『三国志』を読んだ二代目社長のあなたは、是非とも「孫子の兵法」に挑戦して欲しい。

なかでもおすすめなのが、三国志の主役のひとり曹操の見解が記されている『曹操注解・孫子の兵法』

『三国志』の余韻にひたれると共に、大戦略家・曹操がいかに事業を拡大し、いかにひとづくりをおこなっていたかを、小説と対比して感じ取れるからである。

●中国の歴史は覚えにくい。

とくに、太古の歴史は、年数の差や、前後がつかみにくい。

世界的にも歴史のある国家・文化であるので、逸話も多い。

最大の原因は、「人物名」「国名」が酷似しているからである。時代違いの同名国家があるのも分りづらい一因である。

それ故、中国史の流れをおさえて再びチャレンジすると、より一層の理解を得ることができ、歴史書としても、経営書としても深みが出てくる。

そんなときにうってつけなのが本書。

「マンガ」ではあるが、各章のはじめに、その章の大局が文章で説明されているので、超おおまかに中国史の流れがつかめる。

1時間か2時間で読破できる分量なのも、お手軽である。

●「歴史小説」から「歴史小説」へと読み進めるのではなく、「歴史小説」「歴史的経営書」「歴史そのものの書」の3つを、交互にバランスよく手に取ることをおすすめする。

二代目社長のあなたの最終目的は、歴史小説を読むことによる<感性>を磨くだけに留まらず、歴史から<経営>を学び、自身の<実践>に活かすことにあるからだ。

歴史小説から経営感覚を学ぼうとするアナタ。

「歴史」そのものの史実・順序をおさえることで、より一層の深みのあるヒラメキが生まれることと思いますよ。

マンガで物足りない方は、歴史教科書の定番「山川出版社」の『詳説・日本史』『詳説・世界史』がおすすめですが、それはまたの機会に紹介します。

●おすすめ度→★★★☆☆

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『アタックNo.1』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『アタックNo.1』 浦野千賀子氏著

苦しくったって 悲しくたって コートのなかでは 平気なの ♪

「だけど涙がでちゃう 女の子だもん」

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1968年から1972年まで『週刊マーガレット』に連載された、スポ根マンガの代名詞のひとつである。

東洋の魔女が東京オリンピックの女子バレーボール競技を制した1964年に、日本国民のバレーボール・ブームは一気に火がついた。

同様な時期に『サインはV!』も連載され、2大バレーボール・マンガとして絶大なる人気を博した。

 

●昨日は、オレンジ軍団の「6年生を送る会」であった。

小さいときからバレーボールと共に歩んできた3名の6年生は、北信越チャンピオン(石川県勢として20年ぶり。オレンジ軍団初)という輝かしい勲章を残して巣立っていった。

彼女たちは、別々の中学へ進んでも、個々バレーボールを続け、今度は中学のコートで再会することを楽しみにしている。

5年生以下の新チームも、恒例の「背番号渡し」が行われた。

我が家のRちゃんの背番号は、「ラッキー・セブン:7」であった。

また、新しく4年生も1名加わって、11名でのスタートとなった。

 

●みんなやる気満々!

そんなときこそ、この『アタックNo.1』を読むにかぎる。

ご存知、富士見学園のエース・鮎原こずえ、そして、相棒の早川みどり

ふたりは、大親友であるが、思春期にあってケンカやすれ違いもある。

でも、ふたりの絆を強めるのはバレーボールであった。

辛いとき、負けそうなとき、どんなときでもコートに立つ。

そして、自分はひとりではない、仲間がいることを知る。

中学から高校へ。そして、世界の舞台へ・・・。

こずえ、みどりの夢と共に、読者もバレーボールの世界に吸い込まれていく。

●おすすめ度→★★★★★

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本文庫版コミックは、バラでも発売されていますが、全てそろえると全7巻です。

●我が家のRちゃんは、鮎原こずえファン。

正確には、上戸彩ちゃんファンである。

がんばれよ!

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『キクタン』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『キクタン』 アルク・発行

●先日読んだ、勝間和代氏著書の『年収10倍アップ勉強法』において強調されていた「英語」を学ぶ重要性に感化されて、最近少し英語をかじっている。

先日は、英語版のオーディオブックである『Who Moved My Cheese?』を購入して、朝晩の通勤中に車の中で聴いている。

ネイティブの発音を耳にするのは良いが、もう英語からは何年も離れているので、「基礎」から勉強してみたい欲求に駆られた。

そこで、先ずは「単語」の勉強。

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●受験生ではないので、ただ単に単語を詰め込んでも味気ないと思って、いろいろ検索してみたところ、「株式会社アルク」がいいなぁと思えてきた。

「役にたつ英語」を信条に、その道40年の会社である。

HPに掲載されていたものは、通信講座や教材が中心で、何万円もする。

三日坊主で終わったらいけないので、まずは廉価版に挑戦。

そこで購入したのが、今回紹介する『キクタン』

アルクが厳選する頻度の高い英単語を、語彙力別に三段階設けてある。

軽快な音楽に合わせて「英語→日本語→英語」と繰り返され、通勤・通学にはもってこいの内容である。

この通勤・通学時間。どんな方でも、毎日1~3時間は必ず発生する。その時間を毎日コツコツと自己研鑽に充てれば、生涯莫大な自己投資となってくる最良の時間である。成功者のことごとくは、この時間を必ず自己研鑽の時間として活用している。

CDだけでも十分に価格の元がとれる出来栄えであるが、更に「テキスト」がすばらしい。

僕たちの大学受験時に定番であった「シケ単」や「ジケ熟」の比ではない。

「単語の意味」はもちろんのこと、「熟語」や「例文」がコンパクトにまとまった、とてもしっかりとした役に立つテキストである。

通勤・通学の時間を無駄に過ごすことなく、是非、自己投資の時間に換えることをすすめる。

●おすすめ度→★★★★☆

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各書籍(テキスト)にCDが付属されていて、とてもコストパフォーマンスに優れた内容になっていると思います。

●昔、よく、通学途中や休み時間に勉強している仕草を見せたくなくて、本のカバーを裏返しにしていた人を見かけた。

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これは『キクタン』の「ブックカバーの裏面」である。

そんなことを意識してか、しないでかは定かではないが、本書のターゲットである<受験生心理>をよく見ている配慮である。

このような書籍は、これまで遭遇したことがない!

英語を学ぶテキストとして十分元が取れたばかりか、経営コンサルタントとして、その何倍もの価値を見出した発見であった。

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『週末起業』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『週末起業』 藤井孝一氏著

●僕がサポートパートナーとして、北陸の起業家のお手伝いさせていただいている<週末起業フォーラム>の代表を務める藤井孝一氏の書。

昨年、本人とお会いする機会があったが、とてもさわやかな方であり、現在の立場において、「投資家」としての支援ではなく、更に多くの起業家を育てることが<夢>であると語っていたことが印象深かった方である。

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●現代の社会風潮として、派遣や契約、更には起業といった「企業-個人」の直接関係の流れがある。

企業に勤め、その中で年数を重ねる。

対外的にどう評価されようが関係ない。終身雇用の時代においては、「勤続年数」が物を言った時代であった。

その流れは止まった・・・。

時代は、個々の<ピン>を要求するようになってきたのである。

それは、企業と直接契約を結ぶ個人に対してだけではなく、同一企業に長く勤めるうえでも必要な要素となってきた。

派遣や契約社員を見下す正社員が多いが、実は、正社員の方が個人ではやっていけない方が多い。従って、定年延長を歓迎し、それでもだめなら再雇用を嘆願する。・・・全ては、<個人>の力量をつけてこようとしなかったツケである。

 

●数年前は、「起業」を勧める国策が目に付いた。

聞こえはいいが、おそらくは、廃業の憂き目にあった方ばかりであろう。

起業=創業=会社経営は、そんなに甘くない。

趣味がそのまま商売になったり、好きこそものの上手なり・・・。だけでは、会社経営はうまくはいかない。

そこに、「使命」や「社会責務」をも覚える者のみ、真の会社経営を全うできるのである。

そんな「起業」に憧れる方の入門書としておすすめなのが本書であり、週末起業フォーラムという会員組織である。

 

●「週末起業」は、生き方の提案である!

起業というリスクを減らしながら、かつ、将来の起業準備といった戦略がオーソドックスである。

しかし、「副業」や「趣味」、あるいは「コミュニティづくり」や、職場勤めとは別の「人生」と割り切って週末起業をされる方も多い。そして、それも素晴らしい人生である。

しかし、それらの延長上に会社経営はない!

そういった方が起業を夢見ると失敗する。

会社経営は、「責任」が伴うからである。

「起業」を夢見る方は、是非、週末起業から始めて、自分のスタンスを確認されることを強くおすすめする。

 

●藤井氏自身も、かつては週末起業家であった。

本書は、週末起業という新しいライフスタイルを提案し、また、その先駆者としての著者の体験が多く記載されている。

「起業」を考えるアナタにおすすめの一冊であり、どのようにステップを踏んでいくのか、その先に「独立」を目指すのか、「企業に留まりながら」ライフワークを実践するのか、その境を一考するにとても参考になる書である。

両方の生き方共肯定される生き方である。

何れにしても、企業に養われる時代は終わっているのは確かである。

 

●おすすめ度→★★★★☆

 

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『ライオンは眠れない』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『ライオンは眠れない』 サミュエル・ライダー氏著

●小泉純一郎総理時代に、トヨタ自動車の奥田碩・現相談役が、会う人会う人にすすめたことで一躍有名になった書である。

中国の寓話を手に入れた主人公が、友人宅を訪れて披露し、友人家族と共に懇話するという設定である。

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「トヨタ自動車の奥田氏が配りまくった」

という触れ込みにつられて、当時僕も購入した書であった。経営において示唆することが多く、経営者としての心得を記した書であると期待して読んでみたが、寓話どころか、もろ「これは、小泉総理(当時)のことだな」とか、「これは、田中真紀子議員のことだな」と分かるくらいの内容に発展していく。終盤は、モロ小泉改革の内容になっていく。

内容的には、寓話仕立てから始まるのだが、経営指南書というよりも、日本政治の未来を示唆・風刺した書であった。

期待に反して、「内容が薄い」と感じてガッカリした書のひとつであった。

内容的にはつまらない訳ではないので、「天下のトヨタの奥田氏が配りまくった書」という触れ込みによって、内容を推測したり過大な期待をしないで読むと、なかなか良い書ではあると思える・・かも?

●おすすめ度→★★★☆☆

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『ふしぎな図書館』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『ふしぎな図書館』 村上春樹氏・佐々木マキ氏共著

●昨日の休養日に、長女のKちゃんと一緒に近所の書店へ出かけたときに、目に留まり購入した一冊。

奥付には、2008年1月16日発行とあるので、当文庫版としては、超最新刊のようである。

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●学生のころによく読んだ村上春樹氏。

『1973年のピンボール』をはじめ、『羊をめぐる冒険』『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』など、数々のベストセラーを生み出した著者の作を、片っ端から連続で読んだ記憶がある。

最近の「携帯小説ブーム」によって、類似の対象をターゲットとする村上春樹氏の著書が、再び脚光を浴びているようだ。

意味が分からない

当時学生だった僕が抱いた、村上春樹氏の著書に対する第一印象であった。

その意味不明を、「えっ!分からないの?」と言って誇らしげにしていた友人が幾人かいたものだ。本当に意味分かるの?・・・要は、「深く読んでいる」ということのようであった。

 

第一印象と同時に抱いた感想は、その「文体」にあった。

文章ひとつひとつの国語は理解できても、一冊を通じての<主題>がはっきり分からない。

逆に言えば、思春期にあって、心の中が「混沌」としている状態を表している。決して文章があっちこっちに点在していて意味が分からないのではなく、思春期の心を表すかの如く、主題を100%明らかにしていないところに著者の文才がある。

従って、常に意味を理解しようとする「頭」では意味が分からなくとも、<ハート>に感じるものがある。それこそが、村上春樹氏の天性であると思われる。

その文体・文才を学ぼうと思い、書店で並んでいるのを発見し、「村上春樹氏の文章に久しぶりに触れてみよう」と本書を購入した。

 

●ストーリーは、ある少年が、図書館で「オスマントルコ帝国の税金のあつめ方」について調べたいと願うところから始まる。怪しげな老職員。・・・『羊をめぐる冒険』同様、本書においても「羊」が登場する。著者にとって、羊は特別な生き物のようである。・・・その老職員は実は・・・。

おちゃめなイラストがいたるところに掲載され、短編でもあるので、すぐに読み終えることができます。大人はもちろんのこと、思春期のお子さん、小学生でもスラスラ読めるつくりになっている書です。

●おすすめ度→★★★☆☆

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●紙面の余白をわざと極小にしたつくり。意図的であると思われるが、「漢字」と「ひらがな」の使い分け。そして何よりも、その文才。・・・内容はもちろんであるが、<執筆>という側面においてもたいへん参考になった書であった。

再び、村上春樹氏の著書を読み返したくなってきた。

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『確実に上達する・小学生バレーボール』

《よもやま話:バレーボール》

★『確実に上達する・小学生バレーボール』 浦野正氏(東金町ビーバーズ総監督)著

●今日、家族で近所の書店へ出かけた。

そこで偶然目にしたのが本書。

我が家は、バレーボール主体で家族スケジュールが決まってくるのであるが、「ありそう」で「ない」のが小学生を対象とした教本である。

Rちゃんに「これ見て研究すれば?」と尋ねたところ、あっさり「いらない!」と返答された。・・・横で眺めていた妻が、「私が欲しい」と言うことで購入することにした。

経営書、学術書ばかりでなく「スポーツ」関連の書籍も、できれば近年の書が良い。

子供たちの肉体や環境は時代と共に変化し、また、バレーボール技術も年々と変化をしているため、現代技術・肉体・環境に基づいた書が良い。・・・そう思いながら時折書店をぶらついているうちに発見したのが、今日出会った本書である。

●本書の初版は2006年12月と、この手の書籍にしては最新刊である。

従って、「最新技術」を前提とした理論を小学生向けに掲載されている。

先日金沢市で行われた指導者研修会においても、科学的な現代技術は日々変化をしており、その理論によって、プロやオリンピック選手も「フォーム」や「練習方法」を変えていっているとのことであった。・・・一例を挙げれば、以前は正面を向いて「腕を振る」アタックが主流であったが、最近の世界の流れは、やや横向きにステップを踏み、「腰をひねる」アタックが主流である。「手の甲を返さない」上空姿勢も主流のようである。・・・従って、必然的に練習方法も変化しているのである。

発刊が最近であるもうひとつの利点は、「印刷技術の向上」にある。

スポーツ書の最新刊の利点は、印刷技術の向上にあると言っても良い。

本書も、「大きな写真」「多数」掲載されている。従って、見る者が理解し易い

見る者・・・すなわち、プレーヤー(子供)指導者である。

スポーツ書は、「理論」「実践」の両面を備えた書が良い。そういう意味では、野球やサッカーに比べれば少ない書籍数にあるバレーボールにおいて、しかも、小学生を対象とした稀少本である。

小学生は、学年が違うと基礎体力が大きく違ってくる。そのことを考慮して、「低学年」「高学年」の層に分けた練習ステップも提示されており、プレーヤーにとっても、指導者にとってもとても大いに参考となる一冊である。

●おすすめ度→★★★★★

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●冒頭に触れたように、本書に興味を持ったのは、プレーヤーのRちゃんではなく、妻である。妻は、もちろん指導者でもない。・・・と言うことは、「ヤジ将軍」の目が一段と肥えてくるだけなのである。公式戦でベンチ警告を幾度となくいただいている我オレンジ軍団のお母さんたち。それ以上目が肥えたらどうなるのだろうか。・・・明日は、年内最後の大会。レッドカードをいただかない程度にしてもらいたいものである。

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『千円札は拾うな。』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『千円札は拾うな。』 安田佳生氏著

●本ブログでも紹介した、『採用のプロが教えるできる人できない人』の著者、安田佳生氏の近刊である。

『採用の・・・』でもそうであるが、安田氏自身の社長目線と言うか、個人に置き換えると、各々は皆個人としては独立しているのだから、自分自身を商品と考えたり、自分を成長させるための<自立した主体>と捉えての著書である。

サラリーマンであれば、「月給」という意識があり、それは「時間給」に置き換えて考えてしまう。

その延長上に「残業代」があり、残業代を時間給と考えれば「報酬」なのだろうが、そのためにダラダラと時間を掛けて仕事をするクセがついてしまう。一方、報酬を「成果給」と考えると、時間=残業は無意味な尺度となり、仕事をテキパキと完了させる習慣がついてくる。

「給料をもらう」という感覚においては、残業代をもらううえで時間を掛けるという発想が身に染み込んでしまうが、「自分の実力を付ける」という視点からは「成果」を意識しなければならない。つまり、目先の残業代をもらうという意識は、自分自身の首を絞める行為であり、自分自身のためにならない。

それが「千円札を拾うな」という主題である。

ビジネスにおいては、「成果」に対してしかお金はいただけない。

自分自身の商品価値を「時間」という報酬換算をせずに、濃密な仕事を実践していくうえで、今日の「千円=時間給」以上の「価値=実力」が身に付くと教えてくれる書である。

●おすすめ度→★★★☆☆

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『病気にならない生き方』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『病気にならない生き方』 新谷弘美氏著

●医師である著者による「病気にならない」為の生活習慣や考え方を記した著である。

キーワードは、<ミラクル・エンザイム>

人間が病気になるのは、体内のミラクル・エンザイムなるものの消耗であり、いかにミラクル・エンザイムを消耗せず、また、効率良く摂取するかが、病気をしない・長生きの秘訣だそうである。

著者の専門は、胃腸の検診。その30万臨床による体験から、病気になる人、病気にならない人の共通した胃腸の状態に気付いたそうだ。

そして、両者の問診によって、その「食生活」に病気になる人・ならない人の共通項があった。

人間の<体温>は、通常36度強あたりである。

また、人間の<歯>を見れば一目瞭然のように、基本的に肉食動物ではない。

それなのに、やたらと人間は自分よりも体温の高い動物の肉を食べている。

この食生活を続けることは、本来人間に適正な食材ではない。

また、野生の世界では、生きた動物を物色している。しかも、真っ先に食べるのが、内臓である。

この、生きる源を著者は、ミラクル・エンザイムと呼び、そのミラクル・エンザイムの消耗や摂取不足が「病気」を生むとしている。

それ故、病気にならないためには、人間よりも温度の低い食材を選び、人間本来の機能に則した食生活を営むことが第一であるとしている。

●医師としても、全米ナンバーワンを誇る胃腸内視鏡外科医の独自の視点で記された書として、健康のための書としてはもちろんのこと、読み物としても興味深い。

この手の書籍は、「粗食」を挙げる書が多いが、本書も粗食を基本線におきながらも、多くの書で「良し」としている肉食や乳製品を「否」としている視点が興味深い。

ただ、いろんな健康書が出回っており、「粗食」は正解のようであるが、一体何を食べればいいのかが錯乱してくる。

本書記載通りの食生活や生活習慣を行えば、病気にはなりにくいのかもしれないが、ストレスを感じそうである。ストレスも病気になる要素である。

過食でない範囲において、「おいしく感じる」食材をバランス良く食べるのが健康には一番だと、僕は思う。そしてなにより、食事を家族や仲間と楽しみたいものである。

●おすすめ度→★★★☆☆

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『金持ち父さん貧乏父さん』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『金持ち父さん貧乏父さん』 ロバート・キヨサキ氏著

●2000-1年を代表するベストセラーのひとつである。

ベストセラーであるので、読み進めるにおいては十分面白い書であはあるが、「なぜ、こんなにヒットしたのか?」が未だに分からない一冊でもある。

超要約すれは、お金を不動産投資に回して、不労所得を得よう。お金に働かせよう。とういう書籍である。

他にも、不動産投資を題材にした書籍は、書店のいたるところに展示されているが、その根本理念を説いた書としてヒットしたのだとは思う。

ただし、「なぜ不動産なのか?」とういう視点がない。ましてや、発刊当時は、バブルがはじけており、現在よりも裕福層が厚くなかった時代でもある。その先見性としてヒットしたのかもしれないが・・・?

●日本人は、バブル崩壊によって、さんざん不動産損失の憂き目に会った。

確かに、不動産には不労所得という側面があるにしても、現在よりも更に不動産価値の下落があれば、不動産所得以上の損失を被ることになる。

そして、最大の難関は、「その原資をどうやってためるか」である。

本書には、その過程が欠けているように思える。あえて言えば、土地ころがしが記載されている。

一見、投資をすることと、不労所得・お金に働かせることの重要性を説いているが、「利殖」である以上、その過程がすっ飛んでいては現実味に欠けると思う。

さて、僕ならば、最大の投資は自己投資である!

と説きたい。

本書の通り人生を不動産投資に回した結果、不動産価値が損失したならば、何も残らない。

仮に、物質的に無になっても、自己投資を続けた人物は、人生において強い。

本書が特化している不動産という題材を、あなたなりの対象や自己投資に置き換え、その根本にある考え方を学ぶつもりで読むと、本書の良さが伝わってくる。

●おすすめ度→★★★☆☆

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●世の中の「自分は貧乏だ」と思っているおとうさんへ

貧乏かどうかは、他人と比較しての金銭保持比較である場合を言っている人がほとんどです。

<幸せ>の比較をしてみたことあります?

ビル・ゲイツと比べて、あなたはどうですか?

比較を金銭だけに置くと貧乏でも、きっと、ビルゲイツ以上に、家族と過ごしたり、仲間と食事をしたりといった時間や自由があるはずです。

家族との楽しい食事を実感できたり、本当は自由のはずの時間にTVをみてボーっとして過ごしている時間を自己投資の時間に回すと、「充実した人生」になります。

それでも、「お金が欲しいのはなぜ?」その問いに明確な答えを持っている人のみ、次のステージに進めます。

なぜならば、お金を稼ぐということは、努力と共に、現在ある時間と自由を、実は失う<覚悟>が必要であり、その覚悟がないと稼げないからです。

どっちがいい?(両方というのは感じ方論であり、物理的には無理です。でも時間や自由が半分になっても、幸せの感じ方を何倍も持ち合わせているのが、金持ち父さんでもあります。)

それはあなた次第。でも、宝クジではなく、自力で稼ごうとしたことのある方が必ず通る道である。

●昨日壊れたと思った給湯器。今日点検していただいたら、安全装置が作動してリセットしたら元に戻った。今日は、我が家でお風呂です。「ツイてる。ツイてる。」

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『世界の日本人ジョーク集』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『世界の日本人ジョーク集』 早坂隆氏著

●電車で移動するときや、昼休みのちょこっとした時間等の細切れ時間に、頭をリラックスさせるにもってこいの書である。

著者の早坂隆氏は、世界中を回るルポライター。そんな著者が集めた、日本人ジョーク集である。

世界の人が見る客観的な日本人像をイメージすることができると共に、対比されている海外各国の人びとはどういうイメージなのかがつかめる。もちろん、ジョークとしても面白い。

海外の人がイメージする日本人像は、何といっても「勤勉」

ひとつ紹介すると、あるアメリカの会社が、「不良品は、1,000個につき1個」という条件で、日本とロシアに部品を発注した。すると、ロシアの工場から「大変困難な条件に付、期日に間に合わない」との連絡があった。一方の日本企業からは、「不良品用の設計図が届いていないので、早急に送付されたし」との連絡があった。日本人の勤勉さと、緻密さを物語ったジョークである。(原文を短縮して記載しています)

このようなジョーク集が、各短編によって掲載されているので、ちょこっとした時間に、頭を白くして読むと面白い。

たまには、頭を柔らかくする書もどうですか?また、ビジネスの現場でも、直球勝負ばかりでは、相手も疲れます。そんなときの話のネタにどうぞ。

●おすすめ度→★★★★☆

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『生物と無生物のあいだ』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一氏著

●海辺の砂浜に散在している「生物」と「無生物」。

そこには、「小石」がころがり、小さな「貝殻」も目にする。

その貝殻は、既に生命を失ってはいるけれど、それが「生命」の営みによってもたらされたものであることを見る。

では、その貝殻に、我々は小石とは違う何を見るのか?

本書の問いは、生物と無生物の違いに対する疑問から、<生命>を探求する書である。

●僕は元来理数系であり、小さいときには、ゴミ捨て場にあるテレビやラジオを拾ってきては分解をしたものだ。高校時代も3年間を通して理数系クラスであった。

高校時代の恩師のひとり、政治経済のS先生は、よく「政治や経済の道へ進むなら、政経なんて学ばずに、数学、特にベクトルを一生懸命に勉強しろ!」と言っていた。数学の論理的思考と、ベクトルの立体的思考が政治や経済を司るときに必要な能力であると言いたかったのだろうか?そのときには答えを必要とはしなかったが、社会に出てそう思うようになった。

本書の著者、福岡伸一氏は分子生物学を専攻する医学分野の生物学者である。従って、本書もバリバリの理数系の著者からみた生命論である。

僕は多くの書に触れているが、思えば理数系の書を読むのは記憶にないくらい久しぶりである。文系の書、特に小説や文学には「あいまいさの妙」があるが、理数系の書は、ひとつひとつが明確であり、論理的である。久しぶりにそういう文体に触れた感を得た。

●本書の主題は、人間の遺伝子の骨格となるDNAの研究を通して、著者の感じた生命論を記述している。

著者の研究における見識と共に、学者間における第一発見者(発表者)競いの実情や、DNAの科学的究明の歴史が記されている。その双方が相まって、まるでミステリー小説を読む感覚で読むことができる。

「生命とは、自己複製を行うシステムである」

DNAが何故二重螺旋構造になっているのか?その究明過程で筆者が生命を感じた理由のひとつである。そして、

「生命とは動的平衡にある流れである」

としている。この言葉だけではちょっと分かりづらいと思える。詳細は本書を読んでみて下さい。

●僕が気になった記載があった。上記のように、人間の細胞は、自己複製を行うがために、ひとつの分子・細胞が決まると、必然的にそれを補うように相方が寄ってくることである。つまり、一見、対を成していたり、グルーピングを成しているかたまりも、最初から結合していた訳ではないということである。そのことを、9つのパズルのピースに例えている。9つのピースの内、真ん中のピースがない場合、必然と足りない形が特定されて完成形となっていく。それが生命の源であるという。・・・まさに、経営におけるパートナーと同様であると感じた。悪い意味ではなく、個性のある者が集まっても、互いの個性を削ってかたまりになることなく、互いを補う存在が必ず現れるということではなかろうか。

機械には時間がない。

生命には時間がある。

著者の言葉である。

●おすすめ度→★★★★☆

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「秩序は守られるために絶え間なく破壊されなければならない」

生命は、成長し維持するために、絶え間なく新陳代謝を行っていることを筆者は記述している。まさに、経営においても、人間の営みにおいても同様であると思った。

「チャンスは、準備された心に降り立つ」

唯一、第一発表者のみが賞賛される研究の世界において、ときとしてライバルの情報に接触することもある。そのときでも、誰もが最大のチャンスに気付くのではなく、日頃から精進している者だけに、普通の人には気付かない、光輝くものを見逃さないことができると筆者は述べている。これまた、経営においても、人生においても同様であると思う。

●今日、社団法人金沢青年会議所時代の大先輩のA社長から激励メールをいただきました。人生としても社長としても大先輩の方が、私を覚えていてくれたなんて感激です。PTAにも全国を回りご尽力されていた素晴らしい方です。A先輩、ありがとうございました。

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『女性の品格』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『女性の品格』 坂東眞理子氏著

『国家の品格』の爆発的売れ行きによって、現在の書店には「品格」と題名に入る書が並び、品格ブームといった感がある。それほど、国家の不祥事や先行き不透明な世の中に対して、今後の日本に求められるのは、外観的豊かさよりも本質的な人間性が求められ、凛とした生き方をしたいと願う人が多いことへの表れであると思う。本ブログにおいても、先日『社長の品格』と題して掲載させていただいた。

その中でも、本書はどの書店へ行っても、必ずといってよい程ベストセラーのコーナーに展示されている。面白いか否かもあるが、みんなが注目していることは事実なのだから、僕は月に1~2冊程度はベストセラーコーナーからの書籍を選び、たった今注目されている考え方・キーワード等のトレンドを探るようにしている。本書もそんな一冊である。

●著者の坂東眞理子氏は、僕の地元・石川県のお隣富山県の出身で、総理府入省後、埼玉県副知事等を経て、1998年に女性初のオーストラリア・ブリスベンの総領事として活躍された方である。現在は、2007年4月より昭和女子大学学長を務めている。

そんな著者の経歴の中でも、海外へ赴任したときに、良くも悪くも、日本と海外の違いを目の当たりにした。何でも国際標準に合わせろということではなく、日本独特の文化を大切にしながら、国際化・国際交流に不可欠な良き要素を学ぼうとしている。

著者自身が述べているが、女性特有の品格というものは、結局は男女共通の人間的品格である。従って、人間力を高めることに本質がある。

先に紹介した『国家の品格』においては、教育的見地から若者の育成が大局観のあるリーダーを育て、そこに流れる精神から国家がつくりあげられる。そして、そのリーダーづくりについての各論や大局観が述べられていた。

一方、本書は、どちらかというと「品」そのものを論じた書であり、「上品」や「品位」に近い。従って、外観的な行為という目に見えるものに焦点が合っているので、その外観の本質にまで言及されていないところがいささか残念であり、物足りない内容であると感じた。

●女性もどんどん社会進出している現代において、男性以上にばりばり働く女性像を描く視点とは少し違い、そんな社会下においても、女性らしい振舞いを備えることが女性の品格につながるとしている。決して、男尊女卑の考え方ではない。

例えば、いくらメールが発達しても、旧来の礼状を書いたり、型通りの挨拶ができたりといった元来女性が裏方としてやってきた素養を忘れることなく社会進出すれば、男性にも浸透し男女協働の融和文化ができるとしている。

何気ない振る舞いにこそ品位が表れる。ビジネスライクに合理的に振舞うばかりではなく、女性、特に日本人女性のよき文化をビジネスの世界にも浸透させてこそ女性の社会進出が日本文化をよりすばらしい文化へと成長させていくのだと感じた。

女性のみなさん、是非読んでみて下さい。そして、男性のみなさんこそ本書を読んで、女性の品位から学んで下さい。

●おすすめ度→★★★☆☆

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『国家の品格』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『国家の品格』 藤原正彦氏著

●2007年度を代表するベストセラーになるであろう本書。本書の売れ行きと共に、巷では<品格>論が盛んに行われている。本ブログにおいても、先日、『社長の品格』という記事を投稿させていただいた。そこでも記載させていただいたが、品格とは単に上品と言うことではない。人としての素養を有しながらも喜怒哀楽という体験を経て備わってくる「気高さ」を感じさせるものであると思う。決して、見栄や虚勢ではなく、内面から湧き出てくるオーラのようなものだ。その人の外観や行動はもちろんのこと、心に備わった人間の厚みが品格であると考える。

本書の爆発的売れ行きによって、書店では「品格」という題名の書が賑わっており、良書もあるが、品格を「上品」とだけ捉えているふしのある書も多い。「品格とは何ぞや」を考えるときに、まず本書を読むことをおすすめする。

●著者の藤原正彦氏は、東京大学理学部を卒業し、現在は、お茶の水大学理学部教授である。従って、「理系」の「教師」である。

著書には、本職の理系の書も多いが、「国家観」を論じた書も出版している。著者は、理系の教師であるので、法律的な国家機関論や政治的国家論ではなく、自身の教師としての体験や、それ以外の体験から発生した国家観を記している。

本書もそんな一冊であり、教師として、近年の日本学生の学力が世界的見地から低下していることや、勉強する姿勢の希薄さから端を発し、次世代を担う若者がつくる国家像、また、その世代をつくっている現世代の両面から、次の日本国家を憂いている。従って、「最近の若い者は・・・」というオッサンの嘆きではなく、最近の学生=次世代のリーダーをつくっているのは現世代・現国家であることを主眼におき、<人>づくりこそが国家を形成することを強調している。そして、その国家を担っていくリーダーにはどのような人格が備わっている必要があり、そのためには、国はどういう教育方針をもって臨んでいくべきかを論じている。

また、<日本>という固有の国家像を考えるときに、日本古来から伝わっているもの、日本独特のものを考え、国家づくりに織り込んでいく必要性も強調している。すなわち「情緒」である。合理性、論理性のみを追求し、世界標準の名の下欧米化する教育には、日本固有の国家観が失われていくと論じている。「オリジナリティ」「伝承」が品格の要素のひとつではないだろうかと思えた。

教師として、学校教育・家庭教育といった「教育」に主眼を置いてはいるが、本質は「人づくり」と、その方針を決め・実施していく「国家の大局観」を論じている。そのことは、二代目社長のあなたの会社経営にとっての根幹づくりと同様である。

国家を形成するのは<人>であり、その人づくりが国家の品格を形成していく!

会社経営も同様である!

●おすすめ度→★★★★☆

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●社長・企業の品格を考えるヒントとして、ブログを通して共に研鑽させていただいています、上田健志氏のブログ・『社長の品格』もおすすめです。

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『3手詰ハンドブック』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『3手詰ハンドブック』 浦野真彦七段著

●最近、ちょっとした合間に、詰め将棋を解いています。

ずっと同じ姿勢でいると肩がこったり、たまにスポーツをすると次の日にこたえたりするのは、日頃同じ筋肉しか使っていないからです。

脳も同じです。肉体の筋肉同様、脳もいろんな場所を使っています。ところが、いざ「考える」作業をするときに、日頃使っていないと、脳内の考える部分が思うように働きません。詰込型の暗記勉強は何時間でもできるのに、作文のように「考える」ことをし出すと直ぐに止めてしまうのは、考える脳が働いていないため集中力が持続できないからです。「集中力」は精神力と思われがちですが、マラソン同様、日頃鍛えておかないと働きません。脳も筋肉同様なのです。

●そんな脳のコリをほぐすためと、脳の筋力を鍛えるために、この3手詰将棋を解いています。

3手詰ですから、こちらが指し→相手が指し→ことらが指す=詰め、たったこれだけです。

「そんなの直ぐに解けちゃうよ!」

この本を買うときに僕もそう思っていました。3手詰ですから、こちらの初手は何十手も選択肢がある訳ではありません。せいぜい数手です。そうなれば、ほぼ必然と相手の2手目、こちらの3手目が決まります。それでも10問中、2・3問は解けません。

僕は、コンピューター将棋5級なので、アマチュアの初心者クラスです。その実力のなさを考慮してもおもしろいです。

従来の3手詰と言えば、将棋を覚えたての小学生の入門用に作られれたものばかりでした。そのため、同じ3手詰でも駒の動きを覚えるための問題であり、「解く」という問題ではありませんでした。大人用の詰め将棋となると、7手以上が常でした。それ故、大人の初心者に適した詰め将棋本がなく、筆者は、その初学者を対象とした3手詰問題に取り組みました。しかも、実践のプロの対局でもありがちな「詰めろ」の棋譜を意識した問題製作を意図しているとのことです。従って、従来の詰め将棋は双方「無駄な駒がない」という製作が常識でしたが、実践でそのようなことは100%ではないので、より実践に即し、無駄駒があり得る問題になっています。そのため3手詰とは言え、難しいのです。

脳をほぐし、考える脳を鍛えるために、リフレッシュとしていかがですか?

●おすすめ度→★★★★☆

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●将棋もプロともなると、その勝利そのものに加え、永久に残る自分の棋譜に対する美学があるようです。いかに無駄なく勝つかということを考え、手持ちの駒がちょうどなくなるように詰めろを考えるようです。詰め将棋を解いているとそんなことを思い出しました。

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『人は見た目が9割』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『人は見た目が9割』 竹内一郎氏著

「人は見かけではない」

その通りである。人は、外見から判断することなく、付き合ってみて、その人の良さを知ることで、お互いを尊重し、関係を深めていく。特に、二代目社長のあなたは、社員の「良いところ」を発見し、伸ばしていくことが社業の発展に繋がる。ガミガミ言われて優等生に育った人を見ることは稀で、社員を伸ばすには良いところを褒めることである。

ところが、ビジネスの場においては、第一印象で、その人を判断せざるを得ない場面の連続である。取引先と取引を開始するか、面談した社員候補を採用するか等々。

冒頭に述べた、「人を見かけで判断してはいけない」と言う前提には、「永く付き合う」ことが必要となってくる。その永く付き合うことの第一段階が、初対面においての第一印象である。お金のかかったビジネスにおいては、第一印象を受け入れてもわない限り、次のチャンスはない

従って、「第一印象で判断する(される)」ことと、「永く付き合って理解する」ということは、相反することではなく、延長上にある。ただ、ビジネスにおいては、「時間」との戦いであり、初対面の方と多くの時間・回数を掛けれないだけである。ましてや、二代目社長のあなたには、詐欺まがいの者も寄って来る。第一印象で見抜く眼力が要される

●人は、先ずは初対面によって、その人の「外観」から二次元的・画像的に、相手を見る

そこでの第一印象は、外観そのものなので、「身だしなみ」を心がけねばならない。その段階で、相手の先入観が生まれるので、相手と話すことができるチャンスの有無が違ってくる。読者のみなさんの日常において想像してみて下さい。不潔な格好の者が尋ねてきた場合どうでしょうか?話を聞く前に警戒心が生まれ、内心では早く追い返したいと思うでしょう?身だしなみは、内面を表すからです!

●次にやっと「会話」ができるようになる。読者の方で、社長、営業でない方はピンとこないかもしれませんが、ビジネスの場においては、この段階に至るのに既に至難の業である。

会話の段階で、初めて視覚以外にも相手を知ることになる。ましてや、会話においては、相手の「考え方」を知るようになる。とは言っても、初めから何時間も話すことはなく、あたりさわりない会話が多いと思われる。

ここまでを、広い意味での「見た目」であると僕は思う。

通常の生活とは違い、ビジネスにおいては、段階を経ないことには、次はない!

●そんな人の見た目について語っているのが本書である。

それによって、どういう行動をとりがちであるのか。

そういうことを踏まえて、どんな演出(虚偽ではなく)が必要で、どんな礼儀作法を必要とするのか。

芸術関連の仕事にも従事したことのある筆者ならではの視点が多く、我々男性は、無人のトイレではどの場所を利用しがちなのかといった身近な事例で、更に理解を深めることができる。

人を見抜く目を養うため、相手から第一印象を良くする工夫、その両方の立場で読んでいくと良い。更に、人は見た目ではない、と言うことは自身の内面を磨く必要があり、また、相手との関係を醸成させるには、どういうコミュニケーションが必要であるか等も論じられている。あるいは、あなたの会社が小売業であるならば、そんな人間心理を応用して、どう陳列すれば良いかというヒントにも成り得る。

さらっと書いてはあるが、ヒントが掴み易く・ヒント満載の一書である。

●おすすめ度→★★★★☆

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『写楽殺人事件』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『写楽殺人事件』 高橋克彦氏著

●本格的な夏間近ではありますが、連日雨でジメジメした日が続きます。今日から3連休の方も少なくないと思われますが、そんな夜長にお勧めするのが、高橋克彦氏のミステリー。

中でも、絵画の世界を舞台に描くシリーズがおもしろい。絵画の史実の中から、その「謎」の部分を掘り起こし、そこにフィクションを加えたミステリーである。従って、絵画の知識を得ることと、美術書では記載されない謎を知ることができる。そして、高橋氏の文才が加味されて、主人公と共に絵画の謎に吸い込まれていく。

『北斎殺人事件』『ゴッホ殺人事件』等、だれもが知る作家を採り上げる、そこにこそ「謎」が多い。

とりわけ、氏を世に送り出した、江戸川乱歩賞受賞作・『写楽殺人事件』がイチ押しである。

●写楽は、本ブログの《あしたのための読書:感性を磨く編》で紹介した『写楽の全貌』にも記載した通り、作者そのものが「正体不明」である。今後、古文献の新規発見において、その説の選択肢が狭まることはあれど、永遠に謎の作家となろう。

題名の通り、殺人事件が起こり、その殺人事件の手掛かりとして、写楽の謎に迫ることとなる。

同時期の人気作家の覆面セカンドネーム説。版元説。その他作家説。複数人説まである。殺人事件を解く興味と共に、「写楽は誰なのか」というミステリーにも迫る。その同時進行がたまらない。また、絵画のセール・ルートにおける手法も織り込まれ、てんこ盛りの内容である。

これ以上の展開は読んでのお楽しみ。

「このページを読んだら寝よう」・・・「う~ん。あと1ページ読んだら寝よう」・・・。寝不足間違いなしのおもしろさである。

二代目社長のあなたは、日頃社業に頭が固まってしまっていることと察します。連休の間は、仕事を少しだけ離れて、脳の違った部分を使って、頭のリフレッシュをすると良いです。絵画という題材は、日常においても絵画好きな社長との話題になったり、その文章構成がためになる作品です。

たまには、日常を離れてみてはいかがですか。

●おすすめ度→★★★★☆

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『百戦百勝』

《あしたのための読書:エトセトラ》

★『百戦百勝-働き一両・考え五両-』 城山三郎氏著

●昨日の「憲法記念日」において、各TVで様々な憲法関連のコメントがなされていました。その中で、3月に亡くなられた城山三郎氏の名前があがっていました。

城山三郎氏は、昭和を代表する経済小説家であり、護憲家、そして、小泉前首相の相談相手としても知られた方です。

『総会屋錦城』『落日燃ゆ』『もう、きみには頼まない』等の代表受賞作品を多数創出しました。また、ダイエー創業者・中内功氏をモデルとした『価格破壊』や、元日本興業銀行頭取・中山素平氏をモデルとした『運を天に任すなんて』等の時代を代表する企業家をモデルとして、その半生を描く小説も多数著書されました。

そんな城山三郎氏が描く企業家小説の中でも、僕の1番のお気に入りは『百戦百勝』です。

『百戦百勝』は、山種証券社長・山崎種二氏がモデルとなっています。

城山三郎氏は、その描く企業家の選択において、創業者や改革者のよなエネルギッシュな人物を選択されていたようです。また、時代の革命児と呼ばれ、従来の社会慣例と戦い未来を切り開いた人物を選択されていたようです。

氏の描く他の企業家小説の主人主人公同様、本書の主人公も、まずは「がむしゃらに働いている」。それこそ他人の倍働いている。効率によって、他人の何倍も成果を出している人は世にたくさんいるが、共通点は人の倍働いているということである。

あなたが、1日8時間勤務ならば、16時間働いているということである。しかも365日。知恵によって成果を何倍もあげるというのは、その次の段階のことである。むしろ、人の倍働いたからこそ、「見えてくる」ものがあると言っていい。

そして、あるとき<ヒラメキ>が湧き出て、<バイタリティ>と合体して<創造>が生まれる。

本書の主人公が米問屋に丁稚奉公をして、米蔵に寝泊りをしていたとき、「ねずみ」の多さにあきあきしていた。普通の人ならばそれまでである。いや、普通の人ならば、米蔵に寝泊りなんて務まらずに逃げ出すのがおちであろう。ところが、主人公は「発想転換」をして、ねずみを売りに出した。これまでやっかい者でしかなかったねずみが、今度は商品になったのである。

そして、人の倍働いて・米と暮らして「米の声」を聞くようになる。いつしか米相場師として名を轟かせ、戦後の証券会社の一角を担う会社を創業するようになる。

まさに、<働き一両・考え五両>である。何も考えないで「働く」ばかりでは、人の倍しか稼ぐことができないが、「考え」によって人の5倍稼ぐことができるという話である。

このことは重要であるが、二代目社長のあなたは、是非「人の倍働いて、かつ、考えによって人の5倍稼ぐ」ということを忘れないで欲しい。まずは、人の倍働かないと見えてこない。

「考えること」の重要性。そして、創業者が何回も何回も挫折しそうになってもチャレンジする「バイタリティ」を感じる傑作であり、城山三郎氏の著書の中でも僕の1番のお気に入りの書である。

●おすすめ度→★★★★★

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お気に入りの書店

《よもやま話》

★【お気に入りの書店】

●僕のお気に入りの書店は、金沢駅東口のリファーレという複合ビルにある<リブロ>という書店です。勉学のための書を求めるときに、この書店を訪れます。何か勉強をするにあたり、「目的の書が決まっているとき」「分野しか決めていないけれど書を求めている」ときに訪問します。

金沢は、超大型書店の出店ラッシュで、日本海側でも書店の激戦区と化しています。ついこの前も、僕の幼少のころからお世話になった書店(創業はポスター屋さんで、ひと昔前までは大型書店の部類でした。)も廃業に追い込まれて、このリブロも大型書店としての位置付けでしたが、最近の出店は度肝を抜かれる程の書籍量で出店が続いています。

さて、この書店をなぜ気に入っているのか。特に、何か書を求めているときに唯一この書店を訪れる理由を、僕がこの書店を訪れるときのを追って説明します。

①お店のおすすめ度が信用できる・トレンドをつかむ

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●まず、ビジネスコーナーの<平積み>をながめます。先入観をもたずに、ふらふらとながめます。平積みは、スペースをとるので、どのお店でも1番のおすすめが並びます。

そうすると、「トレンド」が分かります。また、この書店は、どのコーナーも頻繁に、平積み書籍を入れ替えしているので、トレンド(流行)を発見するのに最適です。とういことは逆に、長く売れている書籍探しにも最適です。

そこで、トレンドとなっている「キーワード」と経営コンセプト・手法の「流れ」を見極めます。

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●次に、各分野の書棚を見ます。専門分野の書棚なので、平積みよりコーナーよりは専門的な書籍が並びます。

これは、「法律」コーナーです。特に意味はありませんが、柱の横が法律関係なので、いつもここからながめ始めます。この書棚でも、写真のように、通常の背並べの書籍と、表紙並べの書籍とに陳列で強弱(おすすめ度の強弱)をつけています。写真に、以前紹介した内田氏の『民法』の表紙並べが見えますが、いまだに売れ筋ということです。

次に「経営」→「経済」→「税務」とながめます。

●この書店のおすすめ(書籍の平積み・表紙並べ・通常背表紙並べ)にハズレがないと判断しています。ですから、「何か書を求めているとき」にこの陳列の強弱を信用して購入することが多いです。ただし、法律関係は、法律理論ではなく、法律そのものを知識として習得したいときには、書籍の発刊年月も確認します。

②専門書が豊富・その道で必要な書のみ陳列されている

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●これは、経営のマーケティングのコーナーです。以前紹介した、マーケディング界を先導するコトラー氏の書籍がずらりと並びます。そのほとんどを揃えています。

このお店は、専門書が多くあります。超大型店は、無頓着に書籍の絶対数だけが多いお店が多く、また、あらゆる分野の書籍を多く扱うがあまり、意外と専門書がありません。

大型店ラッシュとはいえ、これだけ揃えているお店は、金沢では知りません。

③その道を極めるときに必要な書がある・古典も見つかる

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●「経済」を学ぼうと思ったときに、現代理論を読み、そのエキスとなっている古典へと向かいます。辿り着くのは、<ケインズ><マルクス>です。ケインズを学ぼうと思ったときに、その定番である『雇用・利子および貨幣の一般理論』を求めたくなります。・・・写真の通りあるんですよ。法律が好きな方ならば、昭和時代の大塚氏・我妻氏等の定番書も見つけられます。

④書店の大きさが適当→書籍を発見しやすい

スーパーでもやたら大きいと、遊びに行くときはいいんですけれど、欲しいものがあるときに、どこにあるのかが分からないときってあるじゃないですか。また、ながめていて、気付き(ヒラメキ)にくいんですよ。その点、適度な大きさの書店なんです。また、売れない書はとっとと引き上げるんでしょうか?書棚にぜい肉が少ないんです。だから、ハズレを引くことが少ないし、ながめていて心地良いです。

●僕のお気に入りの書店を紹介し、僕が日頃、どう書店を活用しているかを紹介しました。このお店の知り合いでもなんでもないですよ。(駐車場が有料なので気をつけて)

明日は日曜日なので、書店に出かけてみてはいかがですか?

ヒラメキがありますよ。

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聴く読書

《二代目社長アドバイザー》

★【聴く読書】

●みなさんは、通勤・移動時間において、車の中や電車等の中ではどうやっていますか?

朝晩の通勤時間、日中の移動時間、休憩時間・・・ざっと「日に2時間」。ひとによってはもっとあります。

月曜~金曜ならば、2時間×5日=「週に10時間」

月に、22日あるとして、2時間×22日=「月に44時間」

44時間×12カ月=「年に528時間」=丸22日分=土日も使えば「丸1カ月」

「時間がない!」と嘆いているあなた。1年間の528時間・丸1カ月分をどう使いますか?

僕は、「聴く読書」にあてています。

●読書の大切さは誰でも認識しています。

ところが、1日に2時間どころか、30分、しかも毎日となると忙しいビジネスマン(ウーマン)にとっては至難の業です。

海外、特に米国では、「聴く読書」が定着しています。

よくTVでニューヨークを通勤するサラリーマンが<ウオークマン>を身に付けて通勤する姿が映し出されます。みんながみんな「音楽」を聞いている訳ではありません。

通勤等の移動時間、ましてや車となると「目」は使えません。「手」も無理です。・・・ところが<耳>が空いています。

●コンサルタント系のセミナーCDならば、1万円前後。出版社系の読み物あるいはセミナー等をCD化したものならば、5千円程度。最近よく書籍にCDが付いたものを頻繁に見かけますが、そのような書籍添付ならば、書籍込みで2千円弱。

毎日2時間を「聴く読書」にあてると、ちょうど1枚のCDが聴ける分量になります。

●「読書」が苦手な方も「聴く読書」ならば続けやすいと思います。

また、ビジネスにおいて、「聞く」ことは、全てのベースになっていきます。

ビジネスの現場において、「しゃべる」ことに力点をおいて、相手の話を「聞く」ことがおろそかになっている方を多数見かけます。

医学的にも耳は衰えやすい身体機能のひとつです。

身体検査の「聞こえている」と、人の話を「聞いている」こととは全く違います

●さあ、あなたには、1日1冊分の「聴く読書」が可能な時間があることが分かりました。

何から始めます!?

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●二代目社長のあなたは、ひとりで悩まないで下さい。コメント・メール大歓迎です。

●ただし、やはり通常の書籍による読書も必要不可欠です。今まで何もしていなかった(何もできないと思っていた)時間の有効活用としての聴く読書です。通常の読書は、考え・立ち止まり・そしてまた考えるの繰り返しです。また、自分の理解するスピードでしか読書は進みませんが、CDは録音されたスピードしかありません。聴く読書で学ぶ分野と、書籍読書で学ぶ分野を分けて実施するとよいでしょう。

車の方は、くれぐれも運転に注意して下さい。

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